2016. 12. 02  
私の会社生活時代の恩師の御不幸で、上京していたりして、ブログの更新が遅れてしまいました。ご勘弁を、、、
前回ブログで『まったく納得のいかない・早慶戦』と書き、チョット言いすぎてしまい、両校の関係者、ファンの皆様には、申し訳なかったことでした。
さらに、こんなコメントも入っていたので、少々、弁明させて貰います。

<Wさんコメント:早慶戦、今年の早稲田のラグビーの強化テーマ、ディフェンス、スクラム、ブレークダウンは、春から取り組んでいるにもかかわらず、遅々として進展しないのは、何故なんでしょうか。特にディフェンスが酷過ぎます。またアタックも、稚拙なアタックばかりで、弱い相手にしか通用しないように思います。横井さんは、どのようにお考えでしょうか。 早慶戦は、慶応の自滅で偶然勝てたような試合に思います

横井感想:常々申し上げているように、『ラグビー』というモノは、多くの要素があり、また、その一瞬、一瞬でシチュエーションが、ほんのちょっと違っただけで、為すべきこと変わるというスポーツで、また言葉、文章で表し得ない点も多々含んでいるモノなのであります。また、質問者のWさんについての情報も全くないので、Wさんの上記ご質問については、的確なコメントを返すことは、難しいと考えます。
さらに、両校の戦略、戦術に関することを申すのも差し障りがあることゆえ、この質問については、『ディフェンス』に焦点を絞り込み、いまラグビー現場では、『ディフェンス』が、どのようになっているのかを説明してみましょう。

まず、私が現場に戻った2000年、日本の大多数のチームは、当時の外国のディフェンスの影響を受け、『待ちディフェンス(敵のアタックを見て守る)』をしていたように思います。
即ち1968年ジャパンが初のニュージーランド遠征で、オールブラックス・ジュニア勝てたのは、彼らが想像だにしなかった『シャロー・ディフェンス(前に激しく出る守備)』と、 『サインプレーによるアタック(緻密に構築された攻撃)』を、完璧に実現できたからでした。
特に、身長で20㎝以上、体重で20㎏以上もの差があるチームを止めるには『敵が走り出す前に止めるシャロー・ディフェンス』しかなく、『BKのフロント・スリーの追い込みとFWのバックロー陣のバッキングアップの防御網』を構築するのが不可欠であり、このディフェンス完成で勝つことが出来たと考えています。
しかし、2000年に現場に戻った時には、上記の如く『シャロー・ディフェンス』を行なう日本のチームはなく、またそれを出来る身体、身体能力を備えていると思われるプレーヤーが、ほとんど居なくなっていたのであります。
しかし、外国チームのプレーヤーとの身体差は、双方ともが伸長して、差は縮まっておらず、また日本国内に於ける、どのカテゴリーでも『環境差によるチーム格差の拡大』が進み、『小よく大を倒すゲーム』を実現するためには、この『前へ出るディフェンス』が、 不可欠と思われ、この復活こそが、今後の日本ラグビーに必要だと考えたわけです。

ならば、どうすれば、復活できるのか? これがまさに、『イバラの道』だったわけです。 長くなるので、この続きは次回以降に、、、


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2016. 11. 24  
この時期は、各国代表のゲームが行われる季節(ウインドウマンス)の熱戦続きで興味が尽きないが、あのオールブラックス(AB)では歴代最多となる
148試合に出場、2006年から10年キャップテンを務め、ワールドカップ2連覇をもって引退したリッチー・マコウ主将から新主将キアラン・リードへの引き継ぎも上手くいき、なんとテストマッチ18連勝という記録をつくっていた。その強豪が11月5日アイルランド111年、29戦目にして、初めて負け連勝もストップするということが起こったのである。
その舞台となったのが、アメリカ・シカゴ、今シーズンの米国野球大リーグでシカゴのカブス108年ぶりにワールドシリーズ優勝を果たした、因縁の地であったのは、何かしら面白いものである。

私は、その前にABの新記録・18連勝目のプレディスローカップ・対オーストラリア戦を、テレビで見ており、その印象では、ディフェンスが従来のABより早く前へ出るようになり、アタックフラットなラインで、タイミングの良いパスで、縦に切り裂く攻撃を見せていたのを見て、ようやくABも、私が推奨しているスタイルになって来たかと、ほくそ笑んで見ていたのであり、なるほどABも上手く世代交代しながら進化しているなと、感心していたところであった。

このアイルランド戦も、たまたまテレビを点けたらやっていたので、ABが勝つのかなと見だしたが、連勝で高慢になっていた『ABの横綱相撲』で始まったので、「もしかして、、、」と見てると、アイルランド(IRE)の『ゲームの入り』がよく、すぐさま、PGでIRE3-0AB、4分にABにトライで返され3-5となるも、6分AB①が、高い姿勢の明らかに舐めたタックルで『シンビン』、FW人数の少なくなったこの間に、IREモールでトライ、10-5と逆転。
以後、IREがABのお株を奪うが如く、『縦の突破』を主としたシンプルな攻め2トライ追加、双方1PGづつも加えて、前半をIRE25-8ABと圧倒、げに恐ろしきは『過信』という状況で、前半を終わったのである。
そして、ハーフタイムで『』を入れられたであろうABだが、IREの『後半の入り』もよく、47分敵ゴール前のラインアウト・モール狙いからブラインドへのワンパスで、またも先制トライで、IRE30-8ABのリード。
ここで、ようやく反撃の狼煙をあげたABが、3T、1PGで猛追し、その間IRE1PGと、33-294点差迄詰めるも、75分IREが敵ゴール前のスクラムで、がサイドを突くと見せかけ⑫とクロスがゴールに飛び込んだ決勝トライで、振り切ったのだった。

やはり、どれだけ連勝をしていても、『横綱相撲』では足元をすくわれ、また、『ディシプリンを無視』すればチームに亀裂が入り、『チームが若くてリードされると、』さらにミスが増え、『危険な状況になった時にチームを纏める経験が浅い』と修正が効かない、ということを露呈したものと思われるのではなかろうか。

故に、何が言いたいかというとラグビー実力差をひっくり返すのが難しいと思われているスポーツであるが、『周到な準備をして、意図を持った戦術敵を追い込めば大逆転を起こすことが出来る』、まさに、 『もっとも愉快なスポーツ』であり、『決して勝つことを諦めるな!』ということなのである。

そういうことで、この記事が、 いまになったのは、もう一度11月19日に、 ABーIREと戦うことがわかっていたので、その様子もと思ったからであるが残念ながら日本ではテレビの放送がなく、ニュース結果では、ABがヤッパリ原点に戻って、 自分たちの強味である接点でキッチリ身体を当てて、 IREを圧倒し、AB21-9IREで、順当な勝利を収めたようであるということと、、、、
また、もうふたつは、関西の大学ラグビーリーグ戦で、随分前にアドバイスしたことのある関西学院大学チームが、「摂南大26-21関学大との状況で、自チームのリーグ順位による入れ替え戦回避を狙い、『勝ち負けよりも得失点差を優先考慮して』、自らタッチにボールを蹴り出して負けた」と聞いたことと、、、、何かしらシックリしないどころか、 『まったく納得のいかない・昨日の早慶戦を見た』からでもある(


2016. 11. 22  
関西学院高等部アメリカンフットボール部に所属していた3年生の生徒が、13日、大阪で行われていた全国高校選手権のゲームに出場中に、頭を強く打って意識不明になり、4日後の17日に『急性硬膜下血腫』などにより、亡くなったという。事情も分からず、もの申すつもりなどは毛頭なく、ただただご冥福をお祈り申し上げます。

なお中学、高校の部活動で、競技種目別の発生頻度(10万人当たりの死亡重度の障害事故発生件数)では、自転車、ボクシングに続いて、ラグビーが3番目に多いという統計もあるそうな、、、
ラグビー指導者としては、絶対に事故は起こさないよう、細心の注意を払ってやるべきことは、言わずもがなではあるが、昨今のラグビー現場で感じるのは、環境変化悪影響を受けている・今の若者の身体、および身体能力については、指導者自身の成長期を基準にして考えることなく、若者自体の基準で正確に認識した上で、そんな彼らが、ラグビーをプレーしても、安全なように、なんとしても、『先にラグビーやるのに必要な身体、および身体能力身につけさせ、さらに安全な姿勢、身体の使い方』を落とし込むべきではなかろうかと痛感するのみである。

そして、さらに重要なことは、プレーを『前向きな気持で出来るように癖づけする』ことではなかろうか。
即ち、ラグビーにはコンタクト・プレーが必ずあるが、最近は、随分と安全面でのルール改正が進み危険なプレーが抑制されて来た。そして、何時、どこからタックルされるか分からない『アメリカン』と違って、ラグビーボールを持ってなければタックルされないなど、『コンタクトの予知は、あらかじめ可能な筈』、そうすれば、『敵のベクトルはどこに向き、そのスピードはどのくらい』なども予測され、『タックルに対抗しようとする気持 ・ 前向きな気持』も出て来て、自分自身の防御態勢も、一瞬で準備出来る筈ではなかろうか。

逆にタックルが怖いからと『うしろ向きに逃げる』と、敵の動きが見えなくなり自分の身体に自然に備わっている自動的な防御の動きが働かなくなり、敵のコンタクト堪える力が出て来ないという状況になるのではないだろうか。
すなわち、これが、『人間は前向きな気持で立ち向かっていけば、怪我はしないもの』ということの根拠だと思うが、如何なもんでしょうか。

なお、私は、ラグビーの現役中に『脳震盪』というモノを、やったことがない。
だからこそ、自分の経験からだけで『脳震盪をおこす奴がオカシイ』と思うのじゃなく、今の若者が『なぜ脳震盪を起こしやすいのか、何が原因なのか、カラダなのか、動作なのか、解明する必要がある』と感じる姿勢肝要だと思うからである。


2016. 11. 20  
19日ウェールズ戦、まさに『先行きが楽しみなジャパン』を体現してくれて大変嬉しいことである。辛口の感想しか言わない私でも、世界ランク6位のチームとアウェイ(敵地)にて、アルゼンチン戦での拙いディフェンスを、この短時間にある程度のところまで修復し、両軍3T3G3PGの全く同点から、タイムアップ数秒前のドロップゴールで負けるという・稀に見る接戦が出来たのは、大いに喜ばしいことではなかろうか。

私事も含め恐縮であるが、もう少し説明させて貰うと、この『敵地でのテストマッチ』、特に、 熱狂的なラグビーフアンの多いウェールズでは、ジャパンのプレーヤーに、大変なプッレッシャ―が、 かかるものなのである。すなわち、今回カーディフでの観衆は7万人、国歌斉唱時のみならず、時によっては、ウェールズ国歌の『ランド・オブ・マイファーザー』を全員が歌い、その津波のような歌声、声援の中でプレーしなければならないのである。
私は、1973年、日本ラグビー史上初めて、敵地での真の国代表同士のテストマッチとして、当時世界最強であったウェールズと戦ったジャパンキャップテンで、その時のスタジアムは4万人収容だったが、その声に圧倒され、コミュニケーションとり辛かったことを覚えており、その状況を、マザマザと思い出さされた。ゲームも負けはしたが、ブログのプロファイル写真のとおり、私の幻のトライ(当時はビデオ判定なし)を含めれば、BKで3トライを取り、『ジャパニーズスタイル・ラグビー』と賞賛された

また、ウェールズの選手も、負ければ観客に何をされるか分からないというプレッシャー頑張るという具合で、2013年日本に来て負けたウェールズ(この時ブリティッシュ・ライオンズの遠征で正代表が何人か抜けていた)とは全く違うチームと考えねばならないのであって、そういう意味で、今回の接戦については、ある程度評価されるが、それでも『負けは負け』、敵はジャパンのディフェンスの弱点を研究し、ジャパンのディフェンサーを、必ず半歩づつズラセて、パスをつなぎ、取られるべくして取られた3Tであるのに対し、ジャパンの3Tの内2T敵ミスに乗じたもので、自ら意図してトライ出来たのは、後半54分の1トライということを認識して、攻防ともに、今後の対策を考えるべきではなかろうか。

さらに接戦になったのは、『ウェールズの弱気』に助けられたというべきところもあったからではなかろうか。すなわち、後半ウェールズは、3っつPGを決めたわけであるが、あれをショットじゃなくラインアウト・モールなどでトライを狙われていれば、もっと早くに勝負を決められた可能性があり、解説者も、そう言っていたのは、的を射ていたように思われる。

ということで、ディフェンスはさらに、どのように進化させれば良いのか。またアタックは、ポッド方式の多フェイズ攻撃ではなく、『どんなに分析されても、止められない接近戦』を開発するなどしないと、だんだんジャパン対策をして来る・世界ランクベスト8以内のチームに、いまだ『勝ち切れる』とは言い難いのではなかろうか。
これらの対策は、とてもじゃないが、文章だけで書くのは難しいので、私を、 現場で見かけられた時に、直接、聞いて貰っては如何。(


2016. 11. 19  
京都成章 の優勝に関して、こんなコメントが入っていたので、、、

<はちサン : 全国高校ラグビー京都大会決勝、接戦で京都成章がまたもや勝利。 横井イズムが、さく裂していますね。 また、試合の感想を、掲載願います

横井回答 : なんとか、勝ちましたねー。() しかし、最近2~3年は、成章に行ってません、もう手を離れたというか、、、、湯浅監督以下、スタッフ
頑張りです。 感想としては、昨年度は春にボロ勝ちした成章が伏見に負け。今年は伏見絶対有利のはずが、『前パス』の活用などで、成章の勝ち。なかなか連勝が続かないですねー。今回の試合も、成章ディフェンスソコソコですが、アタックは『前パス以外の非効率多フェイズ攻撃では、全国大会では厳しいかな』という感じでしょうか?
また、全国大会の結果によっては、また次のステップを考える必要があると思われますが、アドバイス依頼があるかどうか?(

なお、フェイスブックでの、湯浅君の奥さんとのヤリトリは以下のとおり
横井 章 よかったねー、お父ちゃん、『いつも笑顔!』を必死に守っておったなー() 返信 · 11月14日 4:01
湯浅 悦子 ありがとうございます✨ほんま、ほんま。笑顔の多いテレビ放送でしたね。 返信 · 1 · 11月14日 6:40
湯浅 悦子 決勝が近づくと、いつも横井さんの言葉が思い出されると言っています。   返信 · 11月14日 8:03


プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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