2017. 06. 29  
前回の記事では、まさに世界ランク3位の実力を披露した素晴らしいチームアイルランドについて書けてなかったので、そのことに触れてみよう。

今回来日のアイルランドは、昨年11月に、テストマッチ18連勝を続けていたNZオールブラックス連勝を止め今年には、NZと同じく18連勝を続けていたイングランドとのシックスネーションズ最終節の対戦で、連勝を止めたということから、相当な実力とは思っていたが、その実際の戦いぶりを初めて見て、予想をはるかに超えた『強さ』に驚かされたのではなかろうか。

たとえば、第2戦最初のトライ、ジャパンのバウンドしたミスパスインターセプトしたモノは、日本のメディアは『アンラッキーなトライ』と書いているところが多かったが、とんでもない。あれはインターセプトを狙って出て来たのではなく、チャント意図して前へ出て来た素晴らしい出足のディフェンスであり、パスコースに入ったから出来たトライで、あれだけのディフェンスが出来るということは、『出足の瞬発力適切なコースの抑え方、さらに、 あの場面ではなかったが強烈な芯を捉えたタックル』が出来ることを示しているのではなかろうか。現にジャパンの『多フェイズアタック』を、ほとんど止めた。

逆に、アイルランドの『多フェイズアタックは、複数人の押し込みで、確実に前進し、20数次もミスなく実行し、確実にトライに結びつけたモノ』ではなかったか。あのアタックには、『複数人の固まりをつくれるというフィットネス、バインド力があるということであり、また不確実なオフロードを避け確実にラックにして進み、それでトライ出来れば、それで良し』、 あるいは、『抜けた場合には、縦のサポートで、両手でボールを扱い確実にラストパスをつなぐといったことを、全員が判断して完遂できるレベル』まで鍛えられていることが窺えるのではなかろうか。

すなわち、『非効率な多フェイズアタックでも、絶対にやり抜くんだという堅い信念と、繰り返しの鍛錬完遂出来るようにしたわかっていても止められない域にまで進化させたモノ』にプレーヤー全員が理解し、実践出来ているということではなかろうか。

このレベルに、ジャパンが、『2年間で追いつけるのか?』、今のジャパンの問題は、『戦略戦術などの生易しいことではなくそれ以前の問題である・前記アイルランドプレーヤーの全員が身体、身体能力、およびラグビーの理解力、判断力を鍛え上げチームとして達しているレベルにまで追いつけるか』ということではなかろうか、非常に厳しいものと思われるが、挑戦するしかないだろう


スポンサーサイト
プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QR