2017. 08. 31  
前回は抽象的な表現で、わかりづらかったと思うので、もっと具体的な話をしてみよう。たとえば、いまの日本の高校生ディフェンスを教える場合、どのように教えれば、良いのだろうか。
まず問題はラグビースクールの経験者などが増えて来て、逆に「変だなー」と思うのは、ラグビーで最も重要な『基本的なタックル』でさえ、正確に出来ないプレーヤーを見かけることである。

基本的なタックルとは、姿勢は「スクラムマシンに入る形・足首、膝が曲がり上半身が地面と平行になり、顔は上げて前を向いた状態で、マシンのパッドの間に首を突っ込み肩で当たる状態」を出来るようにする。この姿勢を出来るようにする鍛錬法としては、『タイヤ押し』がある。
また、肩で当たるには『肩を造る(肩で当たれるよう強くする)』必要がある。そのためには「ウェイトトレーニングや鉄棒の懸垂」などで「筋肉をつける」、その上に、「当たりに強くなるために肩を水の入ったペットボトルで叩くか、硬いものをパッドで包んだようなモノ(電柱とまでは言わないが、それ相当なモノ?)に当たって強くする

この段階で、「これらの訓練を嫌がるプレーヤー」や、「どうしても姿勢が出来なくて、頭だけが下がって行くプレーヤー」については、次のような『理想のタックル』を、スローモーションで成功体験させる。
すなわち、正対したアタッカーに、高めのボールを放り、それを捕るために突っ立って腕をあげ、 腹が全く無防備になった状況に、ディフェンサーが、目線は太腿低い姿勢肩で腹にタックルすると、痛くもなく、肩に全身の力を集めて当たることが出来る『理想のタックル』が出来る筈。
これを、経験してもなお、タックルを練習することが嫌いなプレーヤーには、『タックルのないラグビー・タッチラグビーをやるべし』と、推奨すること。

要するに、「基本的なタックルが出来ない」、或いは、「しようとしないプレーヤー」に、『15人制ラグビーをさせては、イケナイ』のである。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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