2013. 04. 24  
ようやく、Mさんから、返答が来ました。
<Mさん返答:横井さん、返信が遅れてばかりで本当に申し訳ありません。
横井さんに言われたように、前へ出るアップドリフトの練習を、幹部学年と模索しながら考え、また選手個々の特性を生かす為、攻守のシチュエーション別にプレーヤーのポジションチェンジを行おうという案が出たため、その方法も考案している最中で、そしてまた、大学院の課題も終わりがあまり見えずということで、落ち着いて返事を書く時間が、 取れない次第です。こちら側からアドバイスを頼んでおいて、申し訳ありません。
さて、アタックに関してですが、これは横井さんの言われた通り、現場で自分のチームにしかできないことを探すというのが、人材に限られている高校ラグビーでは望ましいと思います。しかし、ここで気になるのは、毎年戦法が変わるということにはならないのか?という不安が、自分の中で生まれました。
「帰るべきところがあるチームは強い」という言葉通り、御所実業ならば「鉄壁のディフェンス」、サントリーならば「徹底したアタック」という風に、何年も費やして築いた伝統が、そのチームが窮地に陥った時を支えます。
しかし、毎年の人材を最大限生かすことばかりを考えてしまうと、いざ自分のチームの特徴は何か?と選手に聞かれたときに、答えられない=帰るべき場所が無い、ことにはつながらないでしょうか?

横井返答:私が推奨した「帰るべきところをつくっておくこと」というのを、覚えてもらっていたのは、結構ですね。但し、御所実サントリーの例の出し方は、若干言葉足らずではないでしょうか?
というのは、私が「帰るべきところ」と言っているのは、「ディフェンス、アタック双方について、最低限自チームが出来ることとして、つくりなさい」と言っているわけで、御所実のアタック、サントリーのディフェンスについての話が抜けていませんか?

また、重要なのは「出来ること」であって、御所実アタックは、傑出した人材がいなくても全員でボールを細かく動かし、トライが取れる地点から、トライを取れる方法で、アタックしているのではないでしょうか?
なお、サントリーは、まずディフェンスでも、しっかり敵をロースコアに抑えることができる上に、アタックでも日本のトップリーグでは、人材も集めることができ、練習も十分できる環境にあるから「徹底したアタック」が出来るのであって、たとえばサントリーが、スーパーラグビーに参戦すれば、「徹底したアタック」を「帰るべきところ」とすることができるでしょうか?
だから、そのチームの環境状況が変われば、勝つための戦法を変えなければならないのは当然であり、また「帰るべきところ・戦法」というのは、そのチームのその帰属する団、あるいは成長レベルなどによっても変わってくるもので、あなたの言う「伝統」とというものとは、必ずしも一致しないのでは、ないでしょうか?

たとえば、「日本代表スタイル」についても、本来ならば狙う目標により、
アジア5ヶ国優勝、パシフィックネーションズ優勝、ワールドカップベスト10
入り、ワールドカップベスト入りと、細かく言えば、変わってくるでしょう。
また日本代表伝統早稲田大の伝統、帝京大の伝統とは、何でしょう?

要は、君が指導するチームのアタックは、「そのチームが、その年度目標を達成するために、それまでに培ったチームのベースの力に、あと6ケ月
練習を付け加えて出来ることで、また仮想敵相手に「最低限、これならトライが取れるという戦法で、ゲームをつくりなさい」ということではないでしょうか。
如何ですか、Mさん、また返信を、、、



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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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