2013. 07. 26  
一昨日の話の続きであるが、本当に「ラグビーというスポーツ」は「現代の世の中」と同様に、あまりにも多くの「矛盾」を抱えた・大変難しいスポーツである。
(たとえば、先日の参院選では、「個人で17万余票獲得した三宅洋平・緑の党」が落選、その数分の一に満たない得票の候補者が比例で当選している。ラグビーでは、幼年者に「痛いけど我慢してタックルに行け」「前へ進むのに、うしろへパスしろ」と言わなければならない)

そんな矛盾だらけの中で、それを教える指導者も、教えられる若いプレーヤー達も共に、必死に頑張っている。しかし、どっか、その中での歯車のかみ合わせが、変になってはいないのだろうか。
まだ何も理解させていない中で、その気になっていない中で、頑張れとだけ鼓舞し、それが出来なかったからといって、怒ってはいないだろうか。

コミュニケーションをとる、分かり合える、理解してやろうとする」、すべて相手がいることであり、それがうまく伝わらないのは、あるいは伝えても出来ないのは「双方の責任」ではないだろうか。
指導者が若いプレーヤーを、「宇宙人」のように感じ、そこで諦めてしまうのは、本当に向き合おうとしていることになるのだろうか。
 
忙しいのはわかる、手間がかかるのもわかる、だけど、なんか良い方法はないかと考えただろうか。情報はいっぱいある。効率的なやり方のヒントもいっぱい示されている。若い人の気持ちもいっぱい表現されている。
(たとえば、最少年直木賞作家・朝井リョウの「桐島、部活やめるってよ」、
最近出た高校ラグビー漫画作家・雨瀬シオリの「オールアウト」を、見聞きしたことがありますか?)

何もかも、初めからうまく行くはずはない。確かに「あいつ、やめるって言ってるから、君らが行って説得してやってよ」と頼んだのに対して、「メールで仲良くやろうやと、打っておきました」と報告する若者がいるという。それでも、
そんな彼らに「どう、接していかねばならないか」を考えてやらねばならないのでは、、、

彼らが悪いのじゃない、あらゆる環境の変化で、そうなってしまっているのであり、彼らは本当に可哀想な被害者なのではないか、それを何とかするには指導者が変わらなければならないのではなかろうか?

直木賞作家が書いているように、本当に「みんな、それぞれの宇宙の中ではひとりっきりなんだ」なのだろうか。
もしそうであるなら、ラグビーでは、どうすべきなのだろうか。
ラグビーをやっていて、良かったと思わせるところはないのか。
そして、そのただ一つの「ご褒美」は、指導者、プレーヤーがともに、誰にでもできる、誰もが絶対に目指せる、「昨日より、今日自分、今日より明日自分が、少しでも前進する」ということを実感できるという「感動」なのではなかろうか。

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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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