2014. 07. 31  
さて、いよいよ「小よく大を倒す日本オリジナルなチームディフェンス」についてであるが、7月23日に書いたように「ディフェンス攻撃を仕掛け追い込む」という「アタッキングディフェンス」の考え方を、よく理解してもらうことが肝要。

また、ラグビーゲームの要諦は、「地域を取り、数的優位をつくり、心の主導権をとって、進めていくもの」ではなかろうか。
ならば、「どのような意図を持ったディフェンスで、『ゲームを創る』ことにより、『イケルゾの心』をつくっていくのか」を考える必要があるのではないか。
そして、本当にこれが実現出来れば、「ラグビーの景色が変わる」ということを、是非、実感してもらいたいものなのである。

チームとして数種の組織ディフェンス構築
そうはと言っても、昨今のフェイズを重ねてくるアタックに対しては、最低でも下記のような3種類のディフェンスを準備し、状況に応じて使い分ける必要があるのではなかろうか。
1) ファーストフェイズのディフェンスは、敵のポジショニングに対し、マーク
  マークで、外肩に立って、「前に出るディフェンス」
2) セカンドフェイズ以降は、「ピラーディフェンス」
3) 数的優位を実現できれば、「攻撃的ディフェンス」でターンオーバーを狙う

敵アタックをリサーチ、対応ディフェンス習熟
3種類の中で、一番重要なのは、1)の「前へ出るディフェンス」で、セットプレーからの敵攻撃は、予め(アラカジメ)リサーチできる筈、ゆえに、その対応策を決めることができて、前へ出ることの不安をなくせば、徹底して
前に出て、プレッシャーをかけることが出来るのではないか。

高校大学レベルでは、4人以上が揃って前に出れば、4対4はもちろん、4対55対6一人あまりでも前に出れるのではないか、また敵のサインプレーに対しても、事前に決め事をすれば、出れるのではないか、要するに、ファーストフェイズで前に出てゲインラインより前でタックル出来れば、数的優位は瞬時に確保できるのではないか。
(たとえば、敵が1CTBの裏にブラインド・ウィング裏通しで入れてくるなら、「1CTBには誰が行く、BWには誰が行く」と決めれば、前へ出る不安
がなくなる、また、このように徹底して前へ出ることを、繰返し練習することによって、セカンドフェイズ以降のピラーディフェンスの際でも、アップドリフト・ディフェンスが出来るようになるのではないか)

状況判断によるチームディフェンスの選択共有
上記のように、組織的ディフェンスを構築できても、それだけではボールを獲得することが出来ない。次は、タックルで倒した敵から、どのようにボールを奪い返すか敵を排除してボールを確保するのか、ジャッカルするのか、ラックにしてオーバースィープして獲得するか、種々の方法が考えられるが、これら全部を文章で書けるわけがなく、また、自チームと敵チームの彼我コンタクト力の差などを勘案してやらねばならず、これこそがコーチが自チームとして何が出来るのか考え、それらを状況ごとに区分、具体的な「自チームオリジナルなディフェンス」として確立し、その練習法についても、自ら創造する必要があるのではなかろうか。

しかし、これについては「安全」の問題もあるので、練習をする際の留意点として書いておくと、「プレーヤーのレベルによって防具が必要と思われるなら使用すべき、ただ出来る限り、防具なしで出来るように並行して身体を鍛えておくことも重要」。そのための方策として、「スピードコンタクト力を感じさせる時は、ダミーを使用する」「ボディコントロールのやり方を感じさせる時は、ガチスローで行なう」、などの工夫が必要なのではないか。   


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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