2014. 08. 30  
前回の話を聞き、多くの指導者の方々は、「うちのチームは、そこまでひどくない、ゲーム前の練習は、整然とやっているよ」と、おっしゃると思います。

しかしながらラグビーは、ゲームが始まってしまえば、すべての状況判断を、プレーヤー自身でやらなければならない・難しいスポーツである。
また、15人という最も多くの人数で、各自の役割分担を決め、連携してやらねばならない団体スポーツであり、そんな崇高なスポーツを「今日、自分は何を目標、目的にやるべきか」と考える「癖づけ」なしに、やらせてもよい競技だろうか?

ゲーム前の準備で「自分心と身体ベストの状態にもっていく」には各自の個人差があるのに、いつも同じやり方で(同じということは、何も考えないということ?)画一的にやるのが、本当に良いのだろうか?
さらに「何も考えないでやる練習」は、何も進歩をもたらさない、タダの習慣で、時間の浪費であり、もったいない限りではなかろうか?
相手違えば、やるべきことは、変わってしかるべきなのではないか?

残念ながら、今のラグビー現場では、「あらゆる環境変化に、変に順応してしまった気の毒な宇宙人」が、一杯居ることを認識しなければならない。前々回に書いたようなことが、本当に、現場で現実に、起こっているのである。
またこれは、ラグビー界だけじゃなく、今の日本の多くの若者の状況ではないかと言えば、大袈裟すぎるだろうか。どの社会でも多かれ少なかれ、このような状況ではないだろうか?これが良い悪いではなく、このような状況を、まず認識しなければならないのではないか。

そして、どうすれば、いまの若者が目の前の問題を認識し、その解決策を見つけられるよう、「自分で考えようとする人間」に、成っていけるのだろうかと、考える必要があるのではなかろうか?

本当に、いまの指導者大変である。こんな宇宙人プレーヤーに対して、「指導者が、どのように動けばよいのか、どのように接すればよいのか」と
まで、「なぜ必死に考えて教えなければならないのか」という腹立たしい気持ちも、当然あるだろう。
しかし、自分が指導している現場で問題が起こっているのであれば、その問題を認識して真摯に向き合い、解決のために動くことこそが、指導者の役割ではなかろうか。また、 「大変大きく変えることが出来る」と考えて、 「いろいろな工夫をすることが出来る」と、ポジティブに考えれば如何?

「周囲に惑わされず、自分で考え自分で行動する人間に成ってもらう」、 日本の「あらゆる現場」で、いま求められているのは、こういうことではないのだろうか?

そして、このことを毎日のように練習出来るのが 「ラグビー」というスポーツなのではないだろうか? (「人生」を、毎日まわすが如くのように、、、)

ラグビー指導者皆さん方、大いなるご健闘を、お祈り致します。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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