2010. 10. 22  
さて、「接近アタック」に戻りましょう。こんな応答がありました。

<N氏:なぜタックル? 答案です。
ひとつに、間合い0cmでパスをするために、球をあつかう空間を胸の下に確保するため。
ふたつめに、仕掛け役プレイヤーとしては、 避けられない・レイトチャージによるダメージを最低限にするため。でどうでしょうか?

<H氏第1報:アタックなのに、なぜタックル 
1)身体的優位性の確保
やはり身体的に劣る相手と対峙するには、厳しい守備に対応すべく、タックル肩、 あるいは頑丈な肉体を、 維持する必要がある。よってタックルスキルは、不可欠である。
2)「接近」「ズレ」をうむアタック
、、、、、相手に限りなく近づくことで、攻撃人数の優位性を 確保する機会を得る確率を高める。タックル肩と強靭な肉体を確保することで、怪我のリスクも低減する。
3)アタックルからの精神的優位性
横井さんがジャパンでみせた厳しいタックル、 あるいは早稲田OBの藤掛さん、石塚さんが見せた アタックルを見れば言葉は不要と思われる

<H氏第2報:低いプレー
、、、、、低いプレーをすることで、攻撃時に「ハイタックル」を誘発する確率を 高める可能性があるのではないか、、、、、


そうですねー。答えは、大体良いのですが、「接近アタック」の話の前に「接近」の話をしましょう。

「接近」には 『ディフェンスの接近』 と 『アタックの接近』があり、
『アタックの接近』の中には、
「自分がボールを持って、自分で仕掛けて抜く接近
「味方にボールを持たせて接近状況をつくってパスさせ、ボールが空中にある間に自分が仕掛けて抜く接近
「自分が仕掛けて、ディフェンスをずらせ、自分のパスで味方を抜かせる接近」があります。

ところで、身体のないものが、最初に目指すべきことは、『ディフェンスの接近』であり、私が現場に復帰する前・10年前の現場で見れなくなっていたのが、この『ディフェンスの接近』なのです。
すなわち当時は、外国で多く行われていた「敵の動きを見てからディフェンスをする・待ちディフェンス」が主流であったのです。しかし、身体、身体能力に劣る側が、待ちディフェンスでは、結局差し込まれ、数次のディフェンスの間に破られてしまう。

だから、私が推奨したのが「前へ出て、ある意図を持って敵を追い込むディフェンス ・ アタッキングディフェンス」なのです。それに必要なのが「個々人のアタックル・アタッキングタックル」なのです。
そして、これが出来れば「アタッキングディフェンスでも、トライを取りに行く」という考え方を、採ることが出来るのです。

すなわち、ディフェンスでも「押し上げて地域をとり」「敵ミス、或いはターンオーバーから、トライが取れる」ことにより、ディフェンスで、敵を何点までに抑え、自チームはこのディフェンスでの得点も含め、何点得点して勝つという「勝算」が成り立つのです。

そのためには、どんなに身体が小さくても出来る「ラグビーのラグビーたる基本・タックル」で、「ディフェンスじゃなく、アタックする」ことを覚えなければならないのです。
そしてまず「肩を鍛え、低い姿勢を磨き、敵を完膚なきにまで倒し切るタックル」が出来るように練習しなければいけないのです。
ここで、ようやく「痛い、怖いを克服できる」そしてそれが出来るようになると、自分の対面が190㎝、100㎏であろうが、ゲームで相対した時に「コイツに、アタックルが出来る」と感じたら、もうそれで「勝ち」なのです。
そして、そう思えたら、ディフェンスに余裕がうまれ、それが今度は「思いっきりのよいアタック」につながり、「本当にラグビーが面白くなり、さらにいろいろやってやろうと思えるようになる」のです。

すなわち、「肩で思いっきりタックルが行ける」ということは、「究極のコンタクトが出来る」ということであり、さらにその上「究極のコンタクトの際にボールを両手で持ってプレーすること」が出来て初めて、一瞬タイミングが違えばぶつかってしまうところの「0㎝のところで、ボールをコントロールしたパスが出来て」また「0㎝のところで、ボールを受けることが出来る」のです。

だから、お二人の回答は正解です。ただ、H氏の第2報は結果論?それを狙ってやるわけじゃない、、、

それでは、「こういうことを、どのようにして練習するのか?」が、今回の問題です。
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Comment
No title
接近アタック:質疑応答⑤の記事で最後の文章についたstrongタグが綴じてないのが原因だと思われます。中括弧/strongで直ると思います。

取り急ぎ
Re: No title
本当にありがとう、、、
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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