2015. 01. 17  
2010.7.20ワイドアタックの是か非か?
さっきの図で理解願ったと思うが、、、文章で書くと、、、
第3章「本当にワイドアッタックだけで良いのか?」を記載しよう。

3、本当にワイドアタックだけで良いのか?

もうひとつ、日本のラグビーの発達を、 阻害していると思われるものがある。最近はどのチームもワイドアタック流行だが、ひとつのバリエーションとしてやるのは良いが、これ一辺倒は、如何なものか? 欠点をあげると、、、

①長い距離を素早く、正確に到達させるパスの習得が不可欠だが、日本人は手が小さく、腕の力も弱いので、この習得には多大な時間を要し、非効率である。またスピードの遅い、山なりのパスでは、まさにパスアンドタックル、インターセプトを狙われる格好の目標となる。

②長いパスでは、受ける地点がほぼ一点に限られるため、ボールが空中にある間に変化をして、ディフェンスの内側、外側で取ることなどが難しく、またそういう二人以上で行うスキルを、磨く機会が失われる。

③ワイドにポジショニングすると、パスをしたものがサポートし難く、現在横行している「ワンプレーすると終わり」という風潮を更に助長し、孤立をつくる。

④広いスペースを攻めるようにみえるが、ディフェンス側もそれを予知できるので、対応は比較的にやさしい。逆に外側に大きなスペースを残しておいてそこに向かって多彩な攻めをする方が、ディフェンスしにくいのでは?など、
ワイドアタックは攻める人数で凌駕した時にしか、メリットがないのでは?
しかし、余っている場合でも、遠くにいる分ラストパスを失敗することが多く、何のためのワイドかということがある。

そして一番問題なのは、②、③の欠点で、ジャパンでさえも、パシフィックネイションズ、ワールドカップを通じて、ワイドアタックではディフェンスを抜き去ることが出来ず、孤立しては手を出し、結局片手ではボールをプレーすることができず、ラックにするしかなくて、ディフェンスに準備させる時間を与えて、結局ライン攻撃では、ワントライもできなかったのでは?
そして更に不思議であったのが、世界のラグビーをみても、ワイドポジション、スクリューパス一辺倒というのはジャパンだけで、他のチームは、状況に応じて素早いストレートパスを使い、トライを取ったのは、ほとんどがキャリアーに対し、しっかりサポートし、接点でボールを動かしたものであった。

世界のラグビーを取り入れて、なぜこのような日本のラグビーになってしまったのか? やはり持ってくる時の日本人に合わせるフィルターのかけ方が、 違うのではないだろうか?

また、国内でもいろいろなチームが、自分にあったスタイルで、チーム作りをし、違った戦略、戦術で戦ってこそ、お互いに切磋琢磨することができるのであって、すべてのチームが、同じことをやっていては、進歩が覚束ないのではないか。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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