2015. 01. 20  
2010.7.21日本のラグビーが世界で存在感を示すには?
今日は朝早くから、京都成章のバスに乗って、御所工実のフェスティバルに行く。また色々なところから高校のチームが集まって、ゲームやら、アタックディフェンスなどを丸5日間、何試合もやる。いつも御所の皆さんには(選手、スタッフはもちろん、父兄の炊き出しなどすべてで、、、)大変お世話になる。楽しみなことだ、、、

日本のラグビーを考えるⅡ」の第4章を載せよう。

4、日本のラグビーが世界で存在感を示し、面白いラグビーを提案するには?

現在まで、階級制がない同じ土俵で勝負する世界のスポーツ界で、日本人が活躍してきたのをみると、野球、水泳、バレーボール、スケート、スキージャンプ、マラソンなど、すべてが日本人の特徴「敏捷性、巧緻性、耐久力」を駆使し、さらに頭を使って、それぞれの分野で「日本独自の考え方」を確立して、体位、体力の差を克服し、対抗してきたものではなかったか。

ラグビーで考えれば、相手のディフェンスが整備される前に、ボールを素早く動かす、たとえば、ファーストフェイズでの緻密で、ミスのない連携プレーで、トライを奪ってしまう、接点ができそうでもギリギリのところでボールをつなぎノーモール、ノーラックのスピーディな展開ラグビーを、目指すべきではなかろうか?

当然、前提となるボールの獲得は、スクラムのダイレクトフッキング、ライン
アウトの素早い変化などで確保し、それでも獲得率の少ない分はファーストディフェンスでのターンオーバー、あるいは、 敵キックのカウンター攻撃で
補い、保有率を上げる。
ディフェンスは、体力的な不利をカバーするために、初速よく前に出て、敵を追い込み、肩で相手に突き刺さるタックルをして、ターンオーバーする意図を持った・アタッキングディフェンスなどを、やらなければならないが、、、

しかし、「小よく大を倒すには」、こんなことはラグビーの常識で、そういう環境が多かった・昔の早稲田でプレーをした諸兄なら、どうすれば出来るかは、
ご承知のとおりだが、問題は今のジャパンの選手には、もう彼等のスタイルが出来上がっていて是正するのは無理であり、「ラグビーの考え方、身体能力が変わってしまっている現代の若者に、鉄は熱い内にうてで、中高生の頃から、どのように鍛え、どのような練習方法で緻密なプレーができるようにするかを考え出す」のが重要であり、このことを理解している多くの人が、全国のラグビースクール、高校、大学の現場で、一致協力して指導しなければ、日本のラグビーは良くならないのではないか。

とりわけ、何時始まるのかと思われる程遅いセットプレーなどテンポの遅さ、戦う気があるのかと思われる程高い姿勢、ボールをプレーするより自分の身をかばうとしかみられない片手プレー、「自分がどうしたい、味方にどうして欲しい」と連絡し、サポートしあうことのない自己中心プレーの氾濫、自分達に見合った戦略、戦術でゲームを作っていくことがなく、成り行きのままプレーするゲームマネージメント、さらに自分で考え必要な負荷を自らに課して向上して行くより、受身で教えてもらうことを望む風潮など、こんな基本的なことさえ是正するのは、一度間違った箸の持ち方を覚えてしまった子供を是正するより、至難の業なのであり、誰もが見かけた時に、 すぐ指摘をして、根気よく指導していかなければ、直らないのでは?

そういう意味では、今の指導者は教えなければならないことが多くて、本当にご苦労さんである。現在私も現場で、これらの難問に四苦八苦しながら取り組んでいるが、ラグビーの原理原則は、ルールが変わっても、時代が変わっても、ひとつも変わらない。外人の指導も、突き詰めれば原則に則っている。やらなければならないことはやれるように、やってはいけないことはやらないように、「それは違う」と毅然と、理路整然と指導しなければいけない。
基本を知っている諸兄にこそ、是非、 いろいろな現場に出てもらって、 現状を認識してもらい、その是正に大いに力を発揮してほしいものである。

「百年河清を待つ」 ほどの長きにわたることであろうが、放っておいては、
日本のラグビーの先行きは本当に厳しいのではないか?
日本のラグビーが世界に存在を示し得るよう、また見ていて面白いラグビーになるよう、乞う、ご協力。

横井感想 : この文章は、早稲田OB会報に書いていたモノで、この当時は、
「私は早稲田に入ってから、ラグビーのあらゆる『基本』を教えて貰ったのであり、早稲田はそれを伝統よろしく受け継ぎ指導出来るものだと思っていたから、このような書き方」をしていたのである。しかしながら、あとでわかったことであるが、たとえば『なぜ真っ直ぐ走らなければならないか』を現役に説明出来ないOBが居るということを知り、唖然としたのであった。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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