2015. 02. 25  
2010.7.26ゲームの進め方
ようやく、時代に追いついてきた。以下は、つい先日に、ラグビーマガジンに投稿した「日本のラグビーを考えるⅤ」である。
前書がいつも同じようなことで、内容も、今迄の話と重複するところがあって、ヒツコイが、一応、時系列的に紹介しておきたかったので、ご勘弁を、、、

2010.5.12 横 井  章
日本のラグビーを考える Ⅴ
          
「魅力ある日本オリジナルラグビーの創造 : 日本人の特性を最大限生かした、攻守ともに前に出る、変幻自在なラグビーを創り出す」運動もたけなわ、ついに昨シーズンは、帝京大が大学選手権初優勝、関西学院大が関西二連覇、高校レベルでは全国高校大会の準々決勝で、また京都成章と御所工実が見応えのあるディフェンスゲームを展開し、今回は成章がリベンジしたなど成果をあげ続けている。
この潮流の若干でもが、来たるべき2019年の日本でのワールドカップ開催に向けた「日本代表チーム強化」のヒントにでもなれば、幸せである。

前回投稿では、アドバイスしたチームが40校を越える中で見えた「練習方法についてのなぜ?」を書いたが、今回は、「ゲームの進め方のなぜ?」について、書いてみようと考えた。
彼我のチーム力、スキルレベルの差がある中で、またラグビーでは、シチュエーションが違えば正解が変わってくる、大変難しい課題であるが、敢えて
挑戦して、「こんな視点で、考えては如何と?」書いてみた。

わかりきったことばかりであるが、自分のチームのゲームマネージメントを
考える際に、頭の整理の一助にでもなれば、結構である。

1、最近のゲームは、なぜ、どちらが勝つかわからないのか?

戦う前の予想では、明らかに上位のチームが、ゲームの最初に「さあ来いやー」と、 横綱相撲で受けて立った時に、先制攻撃をまともに食らってトライされ、ズルズル負ける。
或いは前半3~4トライを挙げてリードし、安堵したチームが、後半に入ってハーフタイムに戦術を変えるように指示された敵に、逆転される。といった、普通では考えられないことが、最近のゲームではよく起きる。

こんな時に、よくメンタル面が云々されるが、本当にそれだけが原因だろうか?プレーヤーに後で聞いてみると「頭が真っ白になって、、、」とか、「敵のペースにはまってしまって、、、」とか、「自分がやらねばと、 一人で頑張ってしまって、、、」なんていうのが多い。
すなわち、 ゲーム中に異変が起きて、通常の実力を出せなくなった時に、
「何をしてよいのか」わからずパニックってしまうとか、敵がやってくることに
ばかり対応しようとしている内に、 負けてしまうとか、俺がやらなくてはと、
個人プレーになってしまったというのだ。

上記の状況を考えてみると、敵の様子に合わし過ぎているのではないか?敵がどうしてくるかに対応しようとしていて、すべて「成り行きでやっている
のではないか?」
「朝青龍はなぜ強かったのか?彼に横綱相撲があったのか?」を考えよう、大して実力差がない敵に受けて立ったのでは、負けるのは当たり前、やはりゲームの最初は突っかけて行かないと、とか、、、

ディフェンスは、敵がどんなサインプレーをやってくるか、事前調査してというのは必要だが、そればかり気にしていては、本来自分のチームは、 どういうディフェンスをするのだ、という考え方が希薄になるのでは?
また、多くのチームが、 攻撃的なディフェンスで、ターンオーバーしてトライをとるという算段をしていないのではないか、とか、、、

逆境になり、個々人が何かやらねばと思った時、チームに「これなら15人の力を合わせて、 絶対出来る」というものがあれば、「それだけすれば良いじゃないか」と、一致団結できるのでは、とか、、、

要するに、最近のゲームを見ていると「何をしたいと思っているのか?」が、見えないチームが多いのである。
当然「理想のラグビー」は、各プレーヤーがグランドの中で、一瞬ごとに的確な状況判断で、正確なプレーが出来るようになることであろうが、時間の函数から、また、 効率、確率から考えると、ある程度、「時系列的に、地域的に、また彼我のチームの状況」により、「ゲームの進め方の最低限の決めごと」を事前に決め、それをきっちり、 チーム全員に徹底することが、もっとも重要なことではなかろうか?

そうすれば、「自チームが自分の実力を出せず仕舞だった」ということは、なくなる筈では、なかろうか。

次回は、第2章なぜ、勝つことに拘らないのか?」を載せよう。


関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
『アーカイブ:24』
NEW Topics
コメント:③
①:アタックについて
コメントあり:②
変なコメントあり
⑨:変なラグビー
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QR