2015. 03. 28  
前回の『アーカイブ:28』までで、今迄に公表した文章の記載は、終了。
それでは、実際の現場では、どのように「アドバイス」しているのか?
あるチームを指導した時に、メモしてくれたものがあるので、載せてみよう。
また、今まで書いてきたことと重複しているところが一杯あるが、「流れ」もあるので、そのまま紹介しよう。
さらに、このメモは、だいぶん古いので、現在では、変えてきているところも多々あり、敢えて前のままで記載し、最新の推奨策(どう変えているか?)を 、<最新版>として、書き足していこう。
(なお、なぜ変えたかというと、実際はいろいろな「失敗」の経験をしたからであり、それについても書いていくので、この方が文章が長くなる可能性があるが、お付き合い願いたい)

2010.7.30「実際のアドバイス

横井 章特別コーチ 指導ノート 
[日時:2008年3月19日 10.00-16.00、 場所:某所]

1、はじめに

①現代ラグビーの3悪 :ラグビーをする上で「変な癖がついて有害なもの」

a.タッチフット :
姿勢が高くなり、前傾しなくなる、タッチされて終わり、接点でボールをつなぐことをしない、ボールは簡単に獲得できると勘違いする
→ルールを変えて「タッチは腰に両手で触る」「タッチされても、次の者が寄りひとつなぎ有りにする」「寄ったものがダウンボールし、タッチされたものが、ピックしパス」などすれば、「15人制ラグビー」に近づく。
<その後も変更 : 抜けた後も一人で走らないよう「5メートルまでで、味方を待つ」などのルールを追加したりしたが、やはり一番の問題・ボール獲得の意識が薄れ、プレー全体が軽くなり、姿勢のことも直らないので、15人制には悪影響が多く、タッチフットはやらない方が良いと、推奨している>

b.ドリフト :
もともと「走力に勝るチーム」が内側から前にプッシュしながら追い込むもの。しかし日本では、走力のない者が、プッシュもなしに内側から追うため、前に出れなくて、結局外側で、ゲインを切られる場合が多い。
→自チームに合った、状況により敵を追い込む・ディフェンスを採用すべき。

c.ウエイトトレーニング :
ウエイトトレーニングの後は「走るな」と言って、ただでさえ短い練習時間が、さらに短くなる。 またラグビーにはコンタクトに耐える筋肉、そして、走ることにより鍛える筋肉も必要。
→ラグビーのゲームシチュエーションにあった鍛え方もやること。

最新版
今の若者への寄り添い方としては、「上記のように、一方通行では、その時だけはやるが、次回には、元に戻っていたりして、全くダメ」、「自分にとって経験していないもの、新しいことには、食いついてこない、意外と保守的
なので、まず、ラグビーコーチ、コンディショニングコーチなどスタッフ、およびプレーヤーの「ラグビーをやる目的は何?」「どういうラグビーをしたいのか」を、ミーティングで質疑応答、「目標のたて方指導書」なども使って、洞察し、その方向を探索しながら、徹底して「当該チームに沿ったアドバイス」を考えることにしている。
ここでの一番の課題は、多くのチームが「なんとなく、ラグビーをしている」「みんながやっているラグビーや、練習方法をやっている」という問題があるためで、「どのチームに勝ちたいのか?」「そのチームに勝つ為に、自チーム何が出来るのか」「勝つための努力は、惜しまない覚悟はあるのか?」「勝つために、どれくらいの時間が使えるのか?」など、「目標の敵に対して、明確な対応策を、実際にイメージ出来るよう論議を尽くすこと」にしており、チームによっては、たとえば3日間の日程で行っても、この最初におこなうミーティングだけで、まる一日かかることがあるほど、この「アドバイス入りの調整」を重要視しており、しっかり納得してやってもらう。
また、練習の仕方についても、まずは「従来の練習」をしてもらって、「なぜ、この練習をしているのか、その意味、妥当性を確認するとともに、『具体的な敵をイメージした際の改善方法、あるいは自チームが出来る・別のより良い方法』をアドバイスする」ことにしている。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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