2015. 04. 08  
2010.7.31実際のアドバイスⅢ:アタックについて
今日は「実際のアドバイスⅢ:アタックについて」を載せてみよう。

7.Attackの練習方法
(全体的注意)
自分達がいる位置=グランドの中での位置=に応じ、攻撃の方法を変えよ

①自陣からの抜け出し 
普通どうしているのか、と問いかけ、SO(スタンドオフ)に球を投げる。

a.SOがパント・キックをする。
「タッチに出そうとしたのか?(=蹴った目的は何か?)」を聞く。
「切るなら切る、ノータッチを狙うなら、チェーサーときっちり連携をとること」

b.3人で球を受ける態勢を作る⇒SOだけに任せるな。
・SOの両側に、FB(フルバック)とBW(ブラインドウイング)が立ち、3人の誰でもが、SH(スクラムハーフ)からの球を受けれるようにする。
⇒SOが一人だけで受けると,相手側のフランカーなどがまっしぐらにチャージに行き易く、SOの心理的負担が大きくなる。
⇒SHからの球の受け手として、上記のように、3人で並んで立つと、どこに、球が出されてチャージに行けば良いか、敵側が迷い、主導権を取れる。
(また蹴る者がチャージされた際のカバーも、必ずできる体制になる)
⇒この体制を見て、敵のBWが前に出てきたならば、こちらは、その後ろに、キックをすればよい。

②中盤に行くまで(セットポイントが自陣10mから敵陣ハーフから15m?、接点予想では自陣22mより前から敵陣ハーフから10m?)
キッカーだけに任せず、15人でどう抜け出すかを考えよ。先ずは、敵陣まで行こうと考えよ。

a.ダイレクトに、敵のW(ウイング)やFBにキックを取らせるな。
⇒攻めながら蹴れ(FWでのワンポイント移動も含め)
⇒SOからFBに回してFBがオープンに蹴る、あるいは、ブラインドサイドを攻め、BWのゴロパントなどもやれ。

b.ゴロで転がるキック、マイボールに帰ってくる切り方をせよ。
⇒FWは、敵ボールラインアウトを頑張って、競って欲しい。
⇒FWの敵ボールラインアウトの競り方は、後で教える。
⇒敵ボールを徹底的に競れば、取れないまでも、相手側のミスを誘発することができ、マイボールになる。
   
③中盤(セットポイントが敵陣22mライン前後、接点予想が敵陣10mより前と、シビアに考える)
 
a.ファーストフェイズでゲインラインを切ることが大事である。
⇒敵FWをオフサイドの位置にし、人数的に優位に立てるからである。 
⇒敵との接点を、どこにするかが決められる・アタック側の有利さを利用してFWあるいはBKでゲインラインの突破を狙い、その早い球出しで、二次で
トライをとりきる・「ワンツー」でとる。

b.FWでの突破
特にゲームの前半の前半など、まだ身体がほぐれていない時は、FWのスクラムサイド攻撃やラインアウトモールなど、ミスが起こりにくい攻撃で、ゲイン突破を狙い。うまく行ってゲインラインを突破できれば、良い球出しで、展開してトライを狙う。

c.BKでの突破。
ラインを縦に2重にして、突破の仕掛けを作る(1CTBの後ろに、BWが立つ、2CTBの後ろに、FBが立つ)
・BWが1CTB(第1センター)の手前で顔を出し、球を受ける態勢を取る、FBが1CTBと2CTBの間に顔を出す、或いは2CTBの外側を走るなど、SОから3択で平行パスを投げる。
・突破役の左右にBK同士が寄り、うまく行けばトライ、捕まっても次の素早い球だしで二次攻撃でとりきる。
・ゲインラインぎりぎりでつかまった場合は、FWが0チャンをもう一度攻め、次の球出しでBKトライの「ワンツースリー」を狙う。
・どうしても攻めきれぬ時は、タッチ際にグラバーキックを蹴り、一旦切れ。
うまく行けば敵を押し出してマイボール、敵ボールになっても、敵はタッチに蹴るだけ、マイボールになり、敵陣で攻め続けられる。

d.自分たちができることで、ゲームを創れ、
4次や5次でのシークエンス攻めは、ミスなくやりきるのは至難の技。
結局、無理攻めしてターンオーバーされて、逆襲されるのは、愚の骨頂なり。これから6ヶ月練習すれば、習熟可能な「ワンツー」或いは「ワンツースリー」に拘って、徹底してやること。

<この仕掛けについては、チームのレベル、プレーヤーのレベルによって、また、 チームの要望にも沿って、推奨するシステムを考えて、アドバイスしている。だから当然、チームによって出来ることは違うので、推奨する仕掛けも異なる。ここがミソである>

④敵陣深く入り込み5mライン付近

a.FWのモールによるトライ。
5mラインアウトモールは必ずトライできるようにする。FWの使命である。
(ルール上、公然とオブストラクション的動きが認められ、小さいFWが協力出来る、このモールは絶対活用すべきである)
(このペナルティキックの蹴って切る地点が最重要。キックの出るところが、敵陣ゴールラインから5mか、8mか、10mか。ちょっとの差だが、このちょっとの差で、トライできるかどうかが、決まる。
⇒5mのところで切って出すように、FWはバックスに要求したらよい。
⇒BKはタッチキックを、5mのところに確実に落とす練習をせよ)

b.スクラムの場合、スクラムからワンポイントのあと、或いはモール崩れの場合、向こうのゴールポストの外側が空いている。BKは、ここから一発で取りきれるサインプレーをひとつ習熟する.⇒(大外攻め)
また、敵は内側に注意が集中しており、外側のディフェンスは、概して空いている。Wは座っててもよいから、目立たぬよう大外でSOのキックを待ち、走り
こめば良い。SOとWの2人で練習せよ、2人だけでできる。⇒(キックパス) 


関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
『アーカイブ:34』
NEW Topics
コメント:③
①:アタックについて
コメントあり:②
変なコメントあり
⑨:変なラグビー
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QR