2015. 07. 11  
さて、「練習方法の話」に戻るが、多くのコーチが、プレーヤーに、 「練習の
意味
」を明確に理解させないで、実践させているのを見かける。
たとえば、アタック・ディフェンス練習でも、「いまアタック側の練習なのか?ディフェンス側の練習なのか?」、それにより、その練習のやらねばならない重要ポイントは違ってくるハズ。「いや、時間がもったいないから、アタック、ディフェンス、 それぞれの重要ポイントを一挙に説明して、臨機にやらせて
ます」というコーチが多い。

しかし此処で最重要なのは、「その練習をするプレーヤーの能力に合わせたやり方」をさせることではないだろうか?
まだ、状況判断を出来ないプレーヤーが、臨機にやれるだろうか?
そして、その練習は「頭で理解させる練習なのか?、身体に覚えさせる練習なのか?、臨機に考えさせる練習なのか?」などと、そのステップによってもやり方を変える必要があるのではなかろうか?

たとえば、高校生あたりに、そのチームのサインプレーを教えるようとすると
「横井さん、ディフェンス側のタイミングが分からないので、ディフェンスを
つけて
やってもイイですか?」と言うプレーヤーが多い。
しかし、高校生なら、最初からディフェンスをつけると、「ディフェンサーに目がいってしまい、そのムーブを正確にやることが出来なくて、グチャグチャになってしまう」ということが多いのでなかろうか?

以上、「どの程度のプレーヤーに、どういう教え方をするべきは、その現場でなければ分からない」
それを、他のチームと同じように教えていることこそ、「コーチの怠慢であり、自チームの洞察が出来ていない」ということではなかろうか?
かといって、細分化していけば、時間がかかるばかり、このあたりを「プレーヤーに必要最小限にして、十分落とし込める効率的な練習」を、 考え出すことこそが、コーチの能力ではなかろうか? 健闘を祈る。(


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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