2015. 10. 09  
ワールドカップジャパンの快進撃で、ラグビー熱が盛り上がっているのは結構なことであるが、ここで一つ留意しておかねばならないのが『現ジャパン戦略、戦術』を、自チームの状況を考慮に入れないで、そっくり、そのまま真似しようとするチームが、多くなるということではなかろうか。

現に、国内のゲームでは、早くも、 自チームレベルを超える戦略、戦術を実行しようとして、ミスを多発メンタル面にも響いて、『どちらが沢山下手をして負けるか』のゲームを多く見かけるのは、由々しきことではなかろうか。

私が『9月20日のブログ』で『見習いたいもの』と書いた意味は当然理解して頂いていると思うが、自チームのゲームに関しては「具体的な敵イメージして、『自チームが、ある一定期間練習すれば実行可能予測される戦略、戦術』で、ゲームを組み立て、それを完璧にまで遂行出来るように、激しく厳しい練習をして、準備する」ということであって、なんの根拠もなしに、ただ真似をする『見習え』ではないのである。

たとえば、『オールアタッキング?』、毎年メンバーが入れ替わる大学
高校のチームが『一年間練習しても、自陣深くから多フェイズパス攻撃仕掛ける戦術を、70%確率でしか出来ないと予想されるチーム』が、この戦術ゲームを組み立てることが、出来るだろうか。
あるいは、一年間練習しても、敵チームとのポゼッション予想が30~40%のチームは、自チームのコンタクトフィットネス、ランフィットネス、知的フィットネスの70~60%を、ディフェンスに割かねばならないとすれば、『オール・アタッキング?』の戦術を、選択することが出来るだろうか?
また『現ジャパンシェイプ?』、自チームでは、『一年間練習しても、FW
ハーフ団からの長いパスを、70%、あるいはプレッシャーを受ければ50%確率でしか、 キャッチ出来ない』のに、この戦術を使おうとするのは、可能だろうか。
さらに、自チームより身体および身体能力が優位なチームに対し、『一年間練習しても、前へ出て低く、肩でタックルをしても、一人で倒れなければ、
すぐさま、二人目が行ってダブルタックルをするために、全ゲーム時間の間走り回りリロード出来る確率70%くらいにしか上がらないと予想されるチームが、このアンストラクチャーディフェンスを継続すること』で、敵をロースコアに、抑え込めるだろうか。

すなわち、『ゲーム勝利』するには、具体的な敵をイメージして、彼我の能力差を認識し、その差を埋めるため、なにを、どれくらいの激しさで、何時間かけて練習できるか勘案の上、基本的戦略、戦術組み立ててそれを実行可能にすると予測されるメンバー、リーダー選び組織化し育て、その進捗状況を練習試合で確認、PDCAをまわし、さらにゲームに臨んでは、プレーヤー自身が自分で考え、自分で行動出来るように、メンタル面の強化も含めて、落とし込めるよう自チーム身の丈にあわせて、『練習質と量極限にまで上げる』ということが、必須なのであり、その為には、自チームを、 今一度洞察し、上記項目に照らして、問題点摘出し、その具体的解決策必死になって考え出し実践落とし込めねばならないのである。

五郎丸ルーティン』を、まず『真似』させてみるというのも、プレースキック成功再現を目指すには必要であるが、そこから「なぜ、このルーティンが必要なのか?」、「その動作はキッカーの何をサポートしているのか」など、シッカリ理解させた上でプレーヤー自身が考え、自分が自分をコントロールして、完遂出来るようにしてやるのが、指導者の役割ではなかろうか。

そして、この同じことが、次の2019年日本開催ワールドカップで『決勝トーナメント進出絶対使命』である『次のジャパン』にとっても、絶対必要なことなのである。

この難題どうすべきか? 日本の指導者みなさん! ご健闘あれ!


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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