2015. 11. 07  
さて、ワールドカップ決勝・NZ―AUS戦のゲーム解説を続けよう、、、
前半の35分に、NZ⑩カーターのPGでNZ9-3AUSとリードした後、AUSキックオフのボールをNZ縦のサポートとキックで進み、NZハーフライン上のラインアウトからのアタック8フェイズ目(第8次攻撃)、敵ゴール前17mのラックから⑨→⑬→クロス→⑨→⑦→⑭細かく繋いで(ツナイデ)がインゴール右隅に、両軍初のトライ、コンバージョンも入れて、前半をNZ16-3AUSで終えた。
ワイドアタックじゃなく、『ボールを素早く、細かく繋いでトライをとる』というのが『私の推奨策』であるが、これと全く同じような『素早い、細かいツナギ』が、ジャパンー南アフリカ戦でも見られたのを、思い出されたことでありましょう。

すなわちジャパンー南ア戦の後半68分ジャパン22ー29南アとリードされていた際、ジャパン自陣10m付近で得たペナルティを、敵陣30m付近に出したマイボールラインアウトで、FWが素早く出したボールをSH㉑→飛ばしパス→⑫→外ループ→⑩→イン返し→⑪→⑮細かくツナイデ⑮トライ、コンバージョンも入れて29-29同点に持ち込んだ時のムーブである。

しかし、この同じようにもみえるムーブが、 全く違うモノであるということは、
皆さんおわかりであろうか?
それは、このムーブに至るまでの『プレーヤーチーム戦術など、すべてを創りあげる・考え方』が、全く違うのである。

NZは、8フェイズ目であり、各自状況を判断し、それに応じた動きをやれた。すなわち『プレーヤーはFWもBKも、同じ状況では同じことを出来るようにオールラウンド・プレーヤーに育て』、『あらゆる状況でも、その成り行きに対応出来るジェネラルな練習をし、そのような戦術でもってゲームを運ぶ』、その結果で生まれたトライではなかろうか。

しかし、 ジャパントライは、『そのムーブに向けた瞬間を、緻密に計画し、
FWのセットプレーからの球出しからBKによるトライまでを、15人全員が各自の役割分担を完遂出来るスペシャリスト育てあげ』、『チームとしては、このムーブを緻密に練習できる第一次攻撃として練習し、このムーブ
一発でトライを取りきるという意図を持った戦術で、ゲームを創った』のではないだろうか。

そして、このようなプレーヤーの育成、チームの創り方戦術の創出は、ジャパンしか出来ないのである。と言うより、これでしか世界とは絶対戦えないのではなかろうか。なお、外国チームがこんなことを考えないのは、彼らは、 そんなことを考えなくて成り行きでやっていても、そこそこラグビーが楽しめるから、そんな面倒なことを考える必要性を感じないからではないだろうか。

このあたり、もう一度よく考えて、2019年までにジャパンは何をすべきなのか、指導者の皆さん、日本人にしか出来ない『 日本オリジナルなラクビーの創造』に向けて、大いに精進して頂きたいものです。(続く、、、)


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で
17キャップ(キャップ対象が少なかった)

1968年オールブラックス・ジュニアに勝利

1970年以降5シーズン代表主将(歴代最長)

1973年英仏遠征、日本ラグビー初の海外
テストマッチ、世界最強のウェールズと対戦
上の写真は、その時の幻のトライ

2000年現場へ戻り、100数チームを指導

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