2016. 07. 17  
関西学院大への二回目のアドバイスで、2008~2009年関西大学リーグ2連覇を果たしたのだが、また3年目には、自前の若いコーチでやるということで、退いた。しかし、やっぱりその後は、下位に低迷したのである。(笑)

なぜ、そうなるのか? たとえば、退いて1ヵ月ほど経って新一年生が入って来た頃に、関学大グランドに行く機会があり、チョット気になって新一年生に、「おいおい、 君ら、 『ア、シ、カ、コ』って、 聞いてるか」と尋ねてみると、「イヤ、聞いてません」ということだったのである。
そして、ディフェンスの練習方法も見てみると、私が推奨した方法とは違っていたのである。
ということは、2年間一緒にグランドに出て指導していた若いコーチでさえ、『逃してはならない原理原則落とし込み』『変えてはならない、良い習慣良い練習』を消してしまい、『自チームのメンバー、レベルの変化に応じて、 変えねばならないこと』を、『身体も、考え方も違う外国式のやり方を、何の工夫もせず真似る』ことにしてしまったのではなかろうか。

余談だが、先日、女子タッチラグビーで日本代表に多くの選手を送り込み、ワールドカップでも、 素晴らしい成績を上げている ・ 国府台女子学院タッチラグビー部の関係者から,次のようなコメントが入っていた。
横井さん。こんにちは、、、『現場復帰の原点』を読みまして、、、
国府台女子学院タッチラグビー部、今年6月16日ブログ』にも、新入生が入部した事で、「皆さん、『ア、シ、カ、コ』を覚えて、 実行しましょう」の記事が記載されていました。 古屋先生には、頭が下がる思いです
私がこの高校を指導したのは2011年9月のこと、やはり成果をあげているところは、5年前のことでも、チャント受け継がれている。(2011年9月30日の私のブログにも、当時のことを、記事にしている、、、)

帝京大でも、BKコーチに、トップリーグから来た人が居て、私のやり方を見て貰っておくのだが、3ヵ月程経って行くと、チョット違っている。そこで、また岩出監督も呼び、「なぜ、ここは変えてはいけないか」を説明すると、以後は、BK出身ではない岩出監督が、キッチリとチェックするようになった。

すなわち、『人間は自分がやってきたことを教えたがる。また、 やったことがないことは教え難い』。しかし現実にプレーするのは『自分とは違う考え方と身体を持った若者』であり、自分と一緒のやり方が、正しいとは限らない
また、チームが違えば、時期が違えば、その成長度も違ってくる、故に改良、改善無期限、無限大になさねばならず、常に、 最新版に磨き上げておく必要があるのではなかろうか。

そして、そのチームの問題は、その現場にあり、まずは、よく現場を観察し、課題を摘出、それらに対して、ラグビーの原理原則は変えず、しかし、いまの日本の若者にも合った、数ヵ月真面目に練習すれば、実現可能なことで、ゲームを組み立てられ、そのチームに最適でオリジナルなアドバイスが出来るよう、常に柔軟に考え、進化させていたつもりだったのであるが、必ずしも全部がうまく伝わったという訳には行かなかったのである。


関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
現場復帰の原点㉜
NEW Topics
朝ドラに号泣!
㊿:ラグビージャパンの足跡
㊾:ラグビージャパンの足跡
サンウルブズ最終戦に勝利
南ア戦、2015年に訂正
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QR