2016. 09. 18  
2010.7.18 「なぜ、教えることが出来るのか?」

何回か前の記事で、「なぜ、私がおかしいと気付くのか」については、テレビのクイズにでもあるように「徐々に画面の絵が変化して行くのを見ていても、どこが変わったか?気付きにくい」が、「最初の絵と最後の絵を並べれば、 一目瞭然」となるのと同じであり、「26年現場を離れていた」からこそ、「これおかしい」という事が判然とするのである、と言ったが、、、

もうひとつの、「なぜ私が、ラグビーをどのように教えればよいかを、考えられるのか?」について言うと、それは「私が大阪の滝川小学校では機械体操を、旭東中学校、大手前高校では、バスケットボールをやっていて、早稲田大学に入ってから、ラグビーを始めた」からである。

そして、レギュラーになるにはどうすればよいか考え、「先ず肩でタックルいけるのがラグビーの基本」と考えて、「肩を作り、タックルを猛練習、6ヶ月後の早慶戦にデビューした」のである。その時、 「タックルだけで、パスもキックも、 うまく出来ない選手」を出場させる「早稲田」も大したもんだと思った。
 
すなわち、小さい時からラグビーをやった人は「このプレーをどうやって出来るようになったか」なんて覚えていないのが普通だと思う。ところが私は「ものごころ」ついてから始めたので、「このプレーが出来るように、どんな練習を考え、どうやって出来るようになったか」を思い出そうとすれば出来るので、それを教えられるのである。

但し、「今の若者の身体、身体能力、心の持ち方」をよく知らないと、自分が出来たからといって、それがそのまま適用できるとは限らない。だから、「私はこうやった」だけでは、「独りよがりの教え方」になってしまって、今の人には受け入れられない。

そこで、重要なのは、やはり現場で「今の若者の身体はどうなっている、どう動ける、或いは動けない、気持ちの持ち方はどうなっている?」などを、詳しく観察し、分からなかったら、若者とコミュニケーションをとって理解することが重要であり、それが出来て初めて、「彼らの琴線に触れるアドバイスの仕方」が考えられると思うのである。ぜひ、指導者はこのことに十分留意願いたいものである。

だから、私が外人コーチをあまり好きでないのは「こういった、その国の文化環境など、その選手を取り巻くあらゆることを知った上で、即ち、その選手の全人格を考えてアドバイスしてあげないと、十分な指導は無理だろう」と考えているからである。

もう大分前だが、宿沢がジャパンの強化委員長をしていて、初めて外国人コーチを、ジャパンのコーチに招請するというニュースが出た時、すぐさま、 彼に電話して、「それはやめておいた方が良い」と言ったが、彼は「横井さん日本人がよくわかる外人ならよいでしょう」と言った。「日本人が理解できる?そんな外人が、 居るわけないよ」というのが、その時の会話と覚えているが、その後の現状は如何?


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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