2016. 10. 01  
アーカイブ版であるが、最近に知って、感じたことと同じなので、その趣旨を先に書いておくと、、、
つい先だって「リオ・オリンピック」で女子レスリング金メダル4銀メダル1と、大活躍をした。彼女らの練習では、用具を使ったウェイト・トレーニングはしてなくて、チームメイトの『人間』を使い、まさに『人を担ぐ』などの方法で、筋力などを鍛えたという。
すなわち、そういう『持ちにくい』ことで、 「握力がより鍛えられ」、『人は動く』ことで、それに対応するために「体幹がより鍛えられる」、というのである。
その同じような趣旨を、『16年前の現場復帰の時点』で、私はラグビー現場実践することを、推奨していたのではないでしょうか。

2010.7.24  「練習の『なぜ?』を考えよう」

次は、2008年秋に書いた「日本のラグビーを考えるⅣ」を、より広く読んで貰おうと、ラグビーマガジンに投稿して載せて貰ったもの。

日本のラグビーを考えるⅣ(2009.7.1 ラグビーマガジンに掲載)

魅力あるラグビーの創造:日本人の特性を生かした、攻守ともに前に出る変幻自在の面白いラグビーを創り出す」運動も、 昨シーズンは、アドバイス
した高校の20数チーム、 大学の10数チーム、社会人の数チームが、それぞれ素晴らしいゲームを創り、大いに成果を上げた。
特に、関西学院大が関西制覇し、帝京大が早稲田を破り対抗戦グループ初優勝、高校レベルでは、全国高校大会の準決勝で御所工実3-0京都成章と近年稀にみるディフェンスゲームを展開してくれたなど、素晴らしい感動を与えてくれた。
また、今年行われたU20世界大会の日本チームに教え子が数人出場して、日本チーム自体が「攻守ともに前へ出るラグビー」の片鱗をを見せてくれたことは、私が現場に戻った、この8年間の活動の成果と自負している。
このように、多くのチームにアドバイスしている中で、その練習方法について、感じたことがあったので、「日本のラグビーを考えるⅠ、Ⅱ、Ⅲ」に続き、Ⅳを投稿しようと思った次第である。
但し、今回は多分に私の独断と偏見もあると思われるので、機会があれば、大いにご批判を賜りたいものである。

1、なぜ、自分のチームがやることを練習しないのか?

最近は外国で行われている練習を、何の考えもなしに真似た「ジェネラルな練習」をやるチームが多い。
たとえば、FWとBKが一緒になってストレートランとパスの練習をする。
そこで、そのチームのゲームマネージメントを問いただすと、セットから近場でCTBがクラッシュし、そのあと、 FWが0チャンを攻め、その球出しでBKが横展開してトライを狙うという。

そこには、FWとBKが、 横一線になってパスをするというところは、 ないのである。その戦術に、 必要なのは、FWの縦のサポートであり、BKの横展開である。そういうところからは、つなぎの練習だけを取り出してやるのなら、FWはFWだけでガット中心の縦のサポート練習を、BKは、実際にそのシチュエーションで並ぶと予想されるポジションのメンバーで、パスと実際にやるムーブの練習をすべきではなかろうか?

また、同様にFWとBKが一緒になって3-2とか、3-3の練習をやる。
それもそのチームが、 数次の攻撃をFWとBKが横一線になってやる場合がほとんどないと予想されるレベルのチームがやっているのである。
そして攻守ともが、ひとつのポイントから左右に分かれ、攻防が始まる。
しかし、上記のゲームマネージメントであるならば、CTBがクラッシュの後は、SО、FB、Wが並び、FWは、BKの後ろに位置するのであり、なぜ、そのゲームシチュエーションで練習しないのか?
理解に苦しむのである。

要するに練習は練習、ゲームはゲームで全く関係してなくて、外国で行われているオールラウンドプレーヤーを育てる練習を、なんの考えもなく取り入れ自分達のゲームマネージメントではあり得ない、無駄な練習をやっているのである。
昨今、練習時間が短くなり、またスキルが低下していて、一杯やらねばならないことがあるというのにである。

故に、身体能力に劣る、すなわち「小よく大を倒す」には、全員が同じように動けるオールラウンドプレーヤー15人でやるラグビーじゃなく、それぞれのポジションの役割を、 きっちり果たせるスペシャリストを、 15人集めてやるラグビーを目指すべきであり、そういうことから、当然、外国で行われている練習とは違うはずである。
チームごとにやろうとすることが違うなら、当然チームごとの練習は違うはずである。しかし今、ほとんどのチームが同じ練習をしているのが見受けられるのである。

効率的な練習というのは、自分達がやることを、できる限りゲームシチュエーションに近い形で、やるものであり、それも、「どの場所で、誰が」やるのかに拘ってやるべきではなかろうか?

自分達のやるゲームマネージメントがない?』、 それこそ論外である。

次回は、第2章「なぜ、悪い癖がつく練習ばかりするのか?」を載せよう。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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