2016. 10. 05  
2010.7.28 「心」をどう創る?

それでは、「日本のラグビーを考えるⅤ」の第3章です。
3、勝つためには、何を考えるべきなのか?

「ラグビーは全身全霊を使ってやるスポーツ」、だから「心と身体が連動するスポーツ」
ならば、「勝つぞ」「勝てるぞ」という「心」をまず創らねば、勝利は覚束ないのでは?
「心」はどうしてつくれるのか?
大きな要素としては、その時の敵との対戦の中で予想される、攻守のシチュエーションに対して、準備が出来れば、安心してゲームに臨めるのでは?

しかしこの時、チームの目標を「どの大会でどのレベルに到達する」と明確にしなければ、何を準備しなければならないか決められないし、プレーヤーに努力を強いる根拠にならない。
目標は「その年度、目一杯努力しても到達し得ない目標」を定めても、「挫折感」を味わうだけであり、そのチームの陣容で、そしてその練習環境から考えて、6ケ月努力すれば到達し得る目標にして、年度毎にしっかり「達成感」を満喫して、次年度さらに、 上の目標にできるようなステップ・バイ・ステップの複数年計画にしなければ、継続的に強くならない。
このあたりまでは、どこのチームも出来ているだろうが、それだけでは、 まだまだ足りない。

「心」というのは、「準備出来た」だけでは、ゲームの最初から、 即発揮できるとは限らないのではないか?
例えば、「敵はこういうことをやってくるからその対策のディフェンスは準備した」だけでは、敵の攻撃の様子をみてディフェンスするという、受動的なことに陥いらないか?
それだけでなく、敵をどう追い込むんだという、能動的なディフェンス戦術をゲームの最初にやり、敵に、「このチームディフェンスきついな-」と思わせるこちらは「これでいけるぞ」と思える、すなわち「心の主導権」を取るアタッキングディフェンスも出来るようにするなど、こちらから、どのように「心の主導権」を取り続けるかの「ゲームの運び方」も必要ではないか?

またアタックでも、どこか空いてるところを攻めようと言っていたら、なかなかそうはならない。「敵のディフェンスをどこに集めて、スペースをつくり、そこを攻めよう」とか、「敵のディフェンスの壁を、いかに突き破るか、仕掛けを考えよう」など、こちらから敵のディフェンスを動かして攻め、「確信を持ってトライを取りきれる、能動的な戦術」を徹底的に練習して、「これでいける」という「心の主導権」を持ってやる必要があるのでは?
   
また、ラグビーはボールの回転のごとく、ゲーム中不測のことが起きて逆境になることもある。その時、どのようにして、 「心の主導権」を取り戻すのか?の方策も準備したいものである。

すなわち「心」というものを「そうなってしまう気持ち」じゃなく、「そうできると
いう確信となるよう創っていく
」、「ゲームを創っていく中で心をも創っていく」という観点が必要ではないか?


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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