2016. 11. 20  
19日ウェールズ戦、まさに『先行きが楽しみなジャパン』を体現してくれて大変嬉しいことである。辛口の感想しか言わない私でも、世界ランク6位のチームとアウェイ(敵地)にて、アルゼンチン戦での拙いディフェンスを、この短時間にある程度のところまで修復し、両軍3T3G3PGの全く同点から、タイムアップ数秒前のドロップゴールで負けるという・稀に見る接戦が出来たのは、大いに喜ばしいことではなかろうか。

私事も含め恐縮であるが、もう少し説明させて貰うと、この『敵地でのテストマッチ』、特に、 熱狂的なラグビーフアンの多いウェールズでは、ジャパンのプレーヤーに、大変なプッレッシャ―が、 かかるものなのである。すなわち、今回カーディフでの観衆は7万人、国歌斉唱時のみならず、時によっては、ウェールズ国歌の『ランド・オブ・マイファーザー』を全員が歌い、その津波のような歌声、声援の中でプレーしなければならないのである。
私は、1973年、日本ラグビー史上初めて、敵地での真の国代表同士のテストマッチとして、当時世界最強であったウェールズと戦ったジャパンキャップテンで、その時のスタジアムは4万人収容だったが、その声に圧倒され、コミュニケーションとり辛かったことを覚えており、その状況を、マザマザと思い出さされた。ゲームも負けはしたが、ブログのプロファイル写真のとおり、私の幻のトライ(当時はビデオ判定なし)を含めれば、BKで3トライを取り、『ジャパニーズスタイル・ラグビー』と賞賛された

また、ウェールズの選手も、負ければ観客に何をされるか分からないというプレッシャー頑張るという具合で、2013年日本に来て負けたウェールズ(この時ブリティッシュ・ライオンズの遠征で正代表が何人か抜けていた)とは全く違うチームと考えねばならないのであって、そういう意味で、今回の接戦については、ある程度評価されるが、それでも『負けは負け』、敵はジャパンのディフェンスの弱点を研究し、ジャパンのディフェンサーを、必ず半歩づつズラセて、パスをつなぎ、取られるべくして取られた3Tであるのに対し、ジャパンの3Tの内2T敵ミスに乗じたもので、自ら意図してトライ出来たのは、後半54分の1トライということを認識して、攻防ともに、今後の対策を考えるべきではなかろうか。

さらに接戦になったのは、『ウェールズの弱気』に助けられたというべきところもあったからではなかろうか。すなわち、後半ウェールズは、3っつPGを決めたわけであるが、あれをショットじゃなくラインアウト・モールなどでトライを狙われていれば、もっと早くに勝負を決められた可能性があり、解説者も、そう言っていたのは、的を射ていたように思われる。

ということで、ディフェンスはさらに、どのように進化させれば良いのか。またアタックは、ポッド方式の多フェイズ攻撃ではなく、『どんなに分析されても、止められない接近戦』を開発するなどしないと、だんだんジャパン対策をして来る・世界ランクベスト8以内のチームに、いまだ『勝ち切れる』とは言い難いのではなかろうか。
これらの対策は、とてもじゃないが、文章だけで書くのは難しいので、私を、 現場で見かけられた時に、直接、聞いて貰っては如何。(


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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