2016. 11. 24  
この時期は、各国代表のゲームが行われる季節(ウインドウマンス)の熱戦続きで興味が尽きないが、あのオールブラックス(AB)では歴代最多となる
148試合に出場、2006年から10年キャップテンを務め、ワールドカップ2連覇をもって引退したリッチー・マコウ主将から新主将キアラン・リードへの引き継ぎも上手くいき、なんとテストマッチ18連勝という記録をつくっていた。その強豪が11月5日アイルランド111年、29戦目にして、初めて負け連勝もストップするということが起こったのである。
その舞台となったのが、アメリカ・シカゴ、今シーズンの米国野球大リーグでシカゴのカブス108年ぶりにワールドシリーズ優勝を果たした、因縁の地であったのは、何かしら面白いものである。

私は、その前にABの新記録・18連勝目のプレディスローカップ・対オーストラリア戦を、テレビで見ており、その印象では、ディフェンスが従来のABより早く前へ出るようになり、アタックフラットなラインで、タイミングの良いパスで、縦に切り裂く攻撃を見せていたのを見て、ようやくABも、私が推奨しているスタイルになって来たかと、ほくそ笑んで見ていたのであり、なるほどABも上手く世代交代しながら進化しているなと、感心していたところであった。

このアイルランド戦も、たまたまテレビを点けたらやっていたので、ABが勝つのかなと見だしたが、連勝で高慢になっていた『ABの横綱相撲』で始まったので、「もしかして、、、」と見てると、アイルランド(IRE)の『ゲームの入り』がよく、すぐさま、PGでIRE3-0AB、4分にABにトライで返され3-5となるも、6分AB①が、高い姿勢の明らかに舐めたタックルで『シンビン』、FW人数の少なくなったこの間に、IREモールでトライ、10-5と逆転。
以後、IREがABのお株を奪うが如く、『縦の突破』を主としたシンプルな攻め2トライ追加、双方1PGづつも加えて、前半をIRE25-8ABと圧倒、げに恐ろしきは『過信』という状況で、前半を終わったのである。
そして、ハーフタイムで『』を入れられたであろうABだが、IREの『後半の入り』もよく、47分敵ゴール前のラインアウト・モール狙いからブラインドへのワンパスで、またも先制トライで、IRE30-8ABのリード。
ここで、ようやく反撃の狼煙をあげたABが、3T、1PGで猛追し、その間IRE1PGと、33-294点差迄詰めるも、75分IREが敵ゴール前のスクラムで、がサイドを突くと見せかけ⑫とクロスがゴールに飛び込んだ決勝トライで、振り切ったのだった。

やはり、どれだけ連勝をしていても、『横綱相撲』では足元をすくわれ、また、『ディシプリンを無視』すればチームに亀裂が入り、『チームが若くてリードされると、』さらにミスが増え、『危険な状況になった時にチームを纏める経験が浅い』と修正が効かない、ということを露呈したものと思われるのではなかろうか。

故に、何が言いたいかというとラグビー実力差をひっくり返すのが難しいと思われているスポーツであるが、『周到な準備をして、意図を持った戦術敵を追い込めば大逆転を起こすことが出来る』、まさに、 『もっとも愉快なスポーツ』であり、『決して勝つことを諦めるな!』ということなのである。

そういうことで、この記事が、 いまになったのは、もう一度11月19日に、 ABーIREと戦うことがわかっていたので、その様子もと思ったからであるが残念ながら日本ではテレビの放送がなく、ニュース結果では、ABがヤッパリ原点に戻って、 自分たちの強味である接点でキッチリ身体を当てて、 IREを圧倒し、AB21-9IREで、順当な勝利を収めたようであるということと、、、、
また、もうふたつは、関西の大学ラグビーリーグ戦で、随分前にアドバイスしたことのある関西学院大学チームが、「摂南大26-21関学大との状況で、自チームのリーグ順位による入れ替え戦回避を狙い、『勝ち負けよりも得失点差を優先考慮して』、自らタッチにボールを蹴り出して負けた」と聞いたことと、、、、何かしらシックリしないどころか、 『まったく納得のいかない・昨日の早慶戦を見た』からでもある(


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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