2016. 12. 06  
さて、50年前ジャパンが完成させた『究極のシャロー・ディフェンス』ですが、これ自体は、その後ルールが変わり、ディフェンスラインが5m下げられまた、現代の若いプレーヤーの身体能力では、全く同様のシステムとして、復活させることは、不可能と思われます。

しかし、敵が大きい(重量大)場合、そのエネルギー凌駕するには、敵より速いスピードで当たり、なおかつディフェンダーの強さを一点に集められる肩で当たらなければ、敵より大きいエネルギー倒すことは出来ない。
故に、5m下げられた分をスピードに乗るための距離と考え、この5m活用して、大きなエネルギーを得られれば、 敵を『追い込む』ことが、可能となる。また、敵をある一定の間合い方向に追い込めば、敵はこちらに来るのだから、絶対にタックルがいける筈であり、タックルポイントに正確に行ければ、 絶対に抜かれないのも真実であることに変わりはないのである。
現に、いまジャパンのコーチであるトニー・ブラウンが現役時代に、日本人と変わらない身体なのにキッチリ低いタックルができたし、現ジャパンの布巻なども、あの身体で同様に素晴らしいタックルを披露し活躍している。

だから、敵の第一次攻撃に対しては、敵の動きをリサーチして、それに対応する役割分担を決めれば、『前に出て間合いを詰め、敵より早くスピードに乗って、敵を追い込み、敵にゲインラインを越させないディフェンス』は、可能な筈ではないだろうか。
第一次で、敵をゲインライン向こう側で倒せば、その時点での『オンサイド人数の優位』は、どうなるか?
ディフェンス側は15人オンサイドで、アタック側はFWの殆どがオフサイドになり、ディフェンス側が数的優位を獲得して、仮に、 すぐまたアタック側が球出しして攻めて来ても、今度は数的優位をもち、また前へ出てディフェンスでき、うまくいけばターンオーバーを狙えるのではなかろうか。

すなわち北半球のシックスネーションズ、南半球のザ・ラグビーチャンピオンシップでも、従来の横一線に広がり、アタック側の動きを見てからディフェンスする『待ちディフェンス』によって、結局は数次のディフェンスを余儀なくされ、挙句は刺し込まれて破られるより、この『前に出て激しくタックルするディフェンス』の効率性が認められ主流になってきているのも、50年前のジャパンの『究極のシャロー・ディフェンス』、また、昨今の日本ラグビーの活躍ぶりとは決して無縁ではないと考えられるのではなかろうか。

ところが、この『前へ出るディフェンス』を、現在の日本の高校生、大学生落とし込むには、多くの課題が存在するのであります。
この続きは、また次回に、、、


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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