2017. 01. 27  
さて、どんなプレーかというと、BKオーソドックスなサインプレー『スタ横(SOの横にブラインドWTB)』、『イチ横(1CTBの横にFB)』、『二横(2CTBの横にFB)』、『クルリ(ループのこと)』、『SOからのキックパス』などだったのだが、このサイン名を聞いただけでは、「なんじゃこれは、、、誰でもできる簡単なモノじゃないか、こんなモノで、本当にトライ取れたのか?」と、思われたでしょうが、そこには当然、前に書いた『早稲田のパススキル』の裏付けがあったことを思い出して下さい。

実は、当時のディフェンスオフサイドラインは、スクラムのすぐ後ろ、即ち、5m下がっていない。この間合いで、当時の早稲田BKは、フラットラインをやる。フラットラインとは、『一番効率的なパスは、うしろに放らないで水平に放る』を、実現させたのである。
さすがに、SHからSOは、少々うしろに放るが、そこから先はボールの軌跡がすべて水平になるようになったBKラインを、イメージして下さい。
そうディフェンスラインまで12~3mの間合いのところで、⑨→⑩はチョット下がるが、⑩→⑫は水平に貰い、貰った勢いで前に出ながら、⑬に水平パスはフラットにボールを受けてから、前に出てにフラットパスを放るこれを『4秒』で、やりきるのである。

そして、前記のスタンダードなサインプレーの『裏と表』を、ボールが空中にある間に、敵のディフェンスの逆をつけるよう変更することが出来るまでに、ライン全体の動きを醸成したので、『一味違う・サインプレー(絶対にトライがとれるサイン)』に、仕上げていったのである。
それでも、さらに「ひとつくらい独創的なサインプレーを考えろ」ということが、オヤジから4年生に言われていたようで、菅平(すがだいら)での夏合宿時ようやく、4年生中村FB発案で『カンペイ(オープン攻撃で2CTBのうしろにFBが入って、 1CTBからパスを受ける ・ 菅平で開発したので、 音読みでカンペイと命名された)』が、加わったのである。
文章だけでは、なんだ『2CTBの裏通し』かと勘違いされると思うが、とても、 文章で書き表せない『種々のスキル』を含んだ、『一発必中トライを決めるモノ』で、「ボールを下げる・現代の裏通し」とは、似て非なるものである。

それほどBK全員が『サインプレ―の成り立ち駆け引き部分の意味、なぜ抜けるかのコツ』などを熟知していたので、一プレーヤーであっても、チョットした新規サイン提案できたのではなかろうか。そして、前述のようなスキルを有する早稲田BKは、この『カンペイ』をフラットラインでやるという難事業なんなく出来て、その後、大変な威力発揮したのである。

即ち、なるほど、 『攻守とも前に出るべし』との『大西監督の理論』は、話は、聞かされるが、実際に現場で、どう実現するかは、『プレーヤー自分達新しいサインプレーを、創造する』ところまで、自分で考えて出来たということではなかろうか。

さて、そんな独創的な早稲田の土壌の中での『ウィング転向』で、私は、どのようにして格段に伸びたのだろうか? 次回を、お楽しみに、、、、


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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