2017. 04. 02  
ジャパンNZ遠征は前半4連敗、グレイマウスでの地震に見舞われてからの5連勝オールブラックスjr戦の勝利を含む)、最終戦NZU(NZ大学選抜、但しBKはNZ正代表も居た強豪)には惜敗し、5勝5敗の五分で終え、日本への帰り道でオーストラリアに寄り、『ニューサウスウェールズ州代表』とのゲームを行なった。

例の『わがラグビー挑戦の半世紀』に、当時の「東京スポーツ通信社提供の記事」があったので、その要約を転載させて貰うと、、、

全日本がオールブラックスjrを破ったことは既に伝えられており、この日の試合にかける期待も相当なものがあった。しかし、いざラインアップが発表されるとオールブラックスjr戦に出場したのは9人だけ、そういった不利な条件を吹きとばし、逆に非常な好評を博したのは、最後まで試合を捨てず戦い抜いた敢闘ぶりであり、ついで、感銘を与えた見事なオープン攻撃であった。
豪州プレーヤーを陵ぐ素早いハンドリングと快足、それを生かしたオープンへの展開は、行きづまった感がある豪州ラグビー界に天啓を与えたもので、これまで豪州を訪れたどのチームにもない優れたものだと激賞し、、、ボールを中心にする素早い集散、直ちに攻撃に移ろうとする意欲、その位置のとり方など、その一つひとつが観衆の歓声を呼んだ、、、なんにしても、敗けたチームが、こんなに称賛されたのも珍しいことで、たった一度の試合であったが、全日本の豪州訪問は、誠に大きな成果を得たというべきである
などと、書かれているのである。

そして、私にとっては、もう一つの大きな体験が、翌日『オールブラックス対ワラビー』という本物の『国代表同士のテストマッチ』を間近に見れたことであった。そこで、鮮明に覚えているのが、『何か』と言うと、、、
試合が終わって引き上げて来たFW、特に負けたワラビー(豪州代表)FW顔がボッコボッコ腫れあがっていたことだったのである。すなわち『本物のテストマッチでは、セットプレーの中で、FWはまさに殴り合っている』のだと理解できたのである。そして、『日本のラグビーはクリーン』だねと、「ニュージーランドで言われていた意味」が分かったのであり、「こりゃ大変だ、殴られても毅然とフェアープレーに徹して、気にもかけずにプレー出来る程に、強くならなければいけないのだ」と、思い知らされたのである。
それは「外人は対等以上のチームには汚いこともやって来る、やってこられたことに対しては、やり返す」ということが、マザマザと感じられたのであって、「日本のラグビーがクリーンだね」というのは、「まだまだ、本気を出さねばならない程には強くないねー」ということだとわかったのであり、それこそ「この野郎、バカにしやがって」ということだったのである。

そして、その数年後に、オーストラリア・コルツ(ワラビーのジュニア)が来日して、『ジャパンが勝利した時のゲーム中に、BKの私さえ、 彼らにパンチを喰らって真っ黒なアザが出来た』という経験を積むことに、なったのである。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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