2017. 04. 10  
さてジャパンの海外ゲーム、もう一つ考えておく必要があったのがレフリングの問題ではなかろうか。初の海外遠征では、日本でのゲームに比べ、笛の数が少なく感 じたのだった。
要するに、アドバンテージルール的確に見て、ゲームの流れをこわさないような自然な笛 を吹くというか、そういう点では、洗練されたレフリングに、 思えたのである。

たとえば、フッキングで双方が軽度の反則 をしていても、ゲーム自体に影響なければ、『イコール・コンディション』とみなして、 流すようなところも見えたので、プレーヤーは、『自己判断は禁物、笛が鳴るまで継続 し続けなければならない』と思えたのも、一つの経験 だったのである。
ただ第1戦で当然『カンペイ』を使 いトライさせたが、2試合目からは、なんとデコイの2CTBが、 ディフェンスに当たっていないのにも関 わらず『オブストラクション』のペナルティを、とられたのである。

これは、やはり他のスポーツ『バレーボール、柔道、体操、スキージャンプ』などと同様 に、日本世界に先駆けてやると、『ヤッカミで規制されるというか、意地悪な判定 をされがちなことがある』ということではないかと思われたのである。
しかし、カンペイについては、我々が現場サイド即刻対策 して、「FBへのツナギ裏通しではなく、1CTBFBが前へ出て来れるタイミングを稼ぐ為横走り(これが結構難しい・接近スキルの一つ)で、デコイ2CTB前を通すパスを放ることにより、その後もトライを量産 し続けたのである。
(『わがラグビー挑戦の半世紀』で、「カンペイは、海外でオブストラクションをとられなかった」と書かれた箇所 があったが、これは日本のレフリーに向 け「ヤッカミ扱いをしない」ように として書かれたもので、実際には『裏通 し』は、ペナルティをとられたのである)

昨今の日本のレフリーを見ていると、どうも笛の数が多くて、頻繁にゲームがとまり、さらに例えば「ノーサイド直前 に、敵のパスコースに入って、 パスカット しようとしたが、落としてしまったところ」で、なんと『インテンショナル・ノッコン』としてペナルティを与え、PG成功で逆転勝利 させてしまったというレフリーが居たなど、「レフリーが主役で、ゲームを演出 しているのか」という感 じにみえたのは、私だけだろうか。
今一度、杓子定規 にゲームを止めることなく、ゲームの流れに沿った『自然な、洗練 されたレフリング』を、お願 いしたいものである。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で
17キャップ(キャップ対象が少なかった)

1968年オールブラックス・ジュニアに勝利

1970年以降5シーズン代表主将(歴代最長)

1973年英仏遠征、日本ラグビー初の海外
テストマッチ、世界最強のウェールズと対戦
上の写真は、その時の幻のトライ

2000年現場へ戻り、100数チームを指導

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