2017. 07. 02  
ちょっと間が空いたが、『1973年の全日本初の英仏遠征』について、またチームを引っ張って行かねばならぬ『キャップテン』としての任にあたって、当時に感じたことを書いてみよう。
まずは『国代表のテストマッチのステイタス』と、『その勝利に対する溢れんばかりの渇望、および厳しい戦いぶり』に圧倒される感があったことだった。
初めてNZ海外遠征した時の『物見遊山的な気分』は一掃されて、「真に国を代表して、勝ちたいと思い、勝ちに行かねばならぬと心底思った」素晴らしい経験を、させて貰った。

ラグビーについては、身体および身体能力差を予想 し、 準備した『ジャパンオリジナル接近、連続、展開戦法』は、十分敵に通じて、その威力を誇示したが、一方敵側との予想以上の身長差、走力差を利 したプレーでの差、およびジャパンに対する情報収集と、 対応策実行の早さ的確性などに、大いに驚かされた面もあり、ラグビーに対する歴史の差も感じられた。

特に、今後のジャパンとして対策しなければならないと思われたのは、20~30%に終始した『ポゼッション向上策』で、セットプレーのマイボール獲得は勿論、敵ボールへの競り、また新たな脅威となったモールへの対応策などであり、さらには、『ブレークダウンでのボール奪取の方策検討』が、課題となった。

さらには、フランスでウェールズとの両国ジュニア戦を観戦する機会があり、「その際走力に勝るフランスが『アップドリフト・ディフェンス』で、『ウェールズの深いラインの外展開ラグビー』を破ったのをみて『新しい敵アタックに対応したディフェンス修得の必要性』を感じたのだった。

それでもなお、ジャパンオリジナル武器として、今後も活用できると大いに自信を持ったのは『守備の接近であるシャロー・ディフェンスと攻撃の接近である接近アタック』で、この『緻密計画されて、よく鍛錬ミスなく完遂できた高度な組織プレー』は、この時代でも、世界の最先端を行っているのではないかと、感じたものだった。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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