2011. 01. 06  
今年の全国高校ラグビー大会には、アドバイスしたことのあるチームが、15校出たわけだが、いずれも発展途上のチームが多く、 県では勝てても、 全国大会に出てくるとまだまだ厳しく、ベスト16に残ったのは、4チームだけ、さらに尾道ー朝高は同士討ちで、結局ベスト8には、朝高、仰星、関学の3チームしか残らなかった。

たとえば、一昨年の初出場から、2年連続出場であった「静岡聖光学院」は、いま一番、 私の推奨するラグビーを必死にやろうとしており、日本協会の中竹君も興味あると言っていたが、確かに、ある程度のチームまでは「前へ出るディフェンスと接近アタック」が通じて勝てるのであるが、やはり身体、及び身体能力での差が大きくなり過ぎると、ゲームマネージメントだけでは埋めきれず、敗退するのであった。そして「新たな超すべき壁」を感じ、次のステップに本気に取り組むべきことを認識する大会となった。このように、お坊ちゃん学校の彼等も、ようやく本気に身体づくりに励むことだろう。「人間は痛い目にあわなければ、心底感じないもの」なのである。

そして、この段階を越えて次は、「ベスト8、ベスト4の壁」が立ちはだかる。これを越えるには、また何年かかかる。このように一段づつクリアしていかねばならず、「ローマは一日にしてならず」を、感じることだろう。

そんなこんなで、久しぶりに元旦を、家で過ごすこととなった。そして何時でも見れるようにと、30日、1日のゲームはビデオ撮りしておいて、他の番組を楽しんでいたら、これが大変、手違いで録画出来ていず、またその原因がわからない?

そこで、3日は岩淵ハイパフォーマンスマネジャーとの約束(高校のゲームを見ながら、2019年に向けた「日本ラグビーのスタイルを考えるヒント」を探す)もあり、とりあえず花園に出かけた。

この準々決勝戦で、ベスト8のみならず、ベスト4の壁を一挙に超えたのが、関西学院高等部である。特に対久我山戦は、素晴らしいものであった。兄弟分の関西学院大が今年出来なかった、私が推奨する「関学ゲームマネージメント」を完遂しての7-0の完勝であり、「関学大、見習えよー」であった。この戦い方などは、岩淵君にも、大いに参考になるものと思われる。

逆に、残念だったのが仰星、最後のPGが決まれば勝つところを逃し、桐蔭学園を仕留め切れなかった。仰星も最近はアタックでの接近プレーが見受けられ、あとはディフェンスの接近の玉成が課題であろう。

そして、5日の準決勝、関学ー東福岡の地力の差が、そのまま出てしまったのは、やはり「愚かな14点差」の連発のためである。
また、朝高が桐蔭に負けたのも「愚かな14点差」、やはり、このことは、
いくらコーチが理解しても、それをどのように、生徒にきっちりと落とし込むのかが、大変難しいのである。  


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で
17キャップ(キャップ対象が少なかった)

1968年オールブラックス・ジュニアに勝利

1970年以降5シーズン代表主将(歴代最長)

1973年英仏遠征、日本ラグビー初の海外
テストマッチ、世界最強のウェールズと対戦
上の写真は、その時の幻のトライ

2000年現場へ戻り、100数チームを指導

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