2011. 01. 08  
前回は、私の早大2年生の時に、早稲田再建のため監督に就任された大西さんとの「出会い」を書いたが、その後3年間にわたって監督を務められ、
まさに「早稲田再建の基盤」をつくりあげられたのであった。

その間に私は、わけのわからなかった・ラグビー素人の一年間を終えた後、
2年生の時はウィングをやることで、おぼろげながら早稲田ラグビーを理解し、3年生になった時には、今一度『突破が使命のCTB』をどうしてもやりたくて、「Cチームからでもよいので、CTBをやらせて下さい」と大西さんに頼みこんだのであった。そして、チームの中軸・CTBのポジションで、「ラグビーの真髄」を目の当たりにしながら、大西理論の現場での構築に参加させて貰えて、秋には「左CTB12番」のレギュラーを獲得したのである。

そしてここでも、私がラグビーの素人であったことが幸いしたのである。というのは、当時はそんな意識はなかったのは当たり前だが、私はラグビースキルについては、当時多くの先輩の苦労で培われ、連綿として伝えられていた「当時最高レベルの早稲田BKスキル」を現場で上級生にたたき込まれ、また、ラグビー理論では、また「当時最高の大西理論の現場での実現」の場に居あわせたわけであり、変な既成概念のない・素人である私の真っ白な悩に、その両方が真っ赤なインクが染みるがごとく、入り込んできたのであり、物心ついていたので、それを今でも「どのようにして実現したか」を記憶をたどれば、思い出すことが出来るのである。

たとえば、その後ジャパンで採用された「菅平・カンペイ」も、当時南アフリカのダニー・クレブンの原書を読んで研究されていた大西さんの啓示を(当然、私は当時はそんなことは知らなかったし、その後もそんなことにあまり興味なかった)、当時の4年生FBらが現場で試行錯誤の上、生み出されたものであり、私にしてみれば、その「早稲田でやっていたもの」をジャパンに持って行ったという程度のものだったのである。

ところで、話を戻すと、大西さんは再建の道のりを「3年?」と思っていらしたようで、私達の4年生時に優勝を思いえがかれていたようであったが、ここでまず「一発目の親不孝」をやってしまったのであった。というのは、対抗戦グループでの優勝は果たしたのであるが、第一回?(こういうことについては、記憶が定かでなく、調べるのも邪魔くさいので、間違っていたらゴメン、、、)大学選手権で、当時台頭して来ていた「法政大」に僅差で敗れ、大西さんに「大学日本一の勝利を献上出来なかった」のである。

そして、大西さんは「再建は出来た。次は誰が監督をしても勝てる」と勇退され、次年度その言葉通り、早稲田大は、大学選手権は勿論、日本選手権でも、新日鉄八幡を破り、日本一になったのである。

次回は、いよいよ「大西ジャパン」について語ろう。

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ディフェンスについて
前置きです
チームが勝つ方法論は、以下の二つがあります
・最少失点に抑えて勝つ
・最大得点を挙げて勝つ

この内、最大得点を挙げて勝つ為には、次の二つの両方が必要です
・攻撃権の獲得数を増やすディフェンス
・限られた攻撃権を確実に物にするアタック

つまり、最大得点で勝つためにも、ディフェンスは必要な訳です

で、本題の質問です
最少失点を目指すディフェンスと、最大得点を目指すディフェンスのどちらが合理的でしょう?


以下補足
最少失点を目指すディフェンスとは
・ボールを積極的に奪いに行かない
・失点を防ぐ事を重要視する
・気長に相手のミスを待ってボールを奪う

最大得点を目指すディフェンスとは
・失点のリスクを厭わない
・ボールをガンガン奪いに行く
Re: ディフェンスについて
非常に難しい、ご質問ですね-。貴方が「言葉の使い方、定義を明確にしての質問」ということでは、大変結構なんですが、貴方の定義に私が納得出来ない面があり、(たとえば、「最少失点を目指すディフェンスとは・気長に相手のミスを待ってボールを奪う」など)また、貴方の定義を全部よしとして考えても、ラグビーでは幾多のシチュエーションがあり、 今回の質問のように「どちらが合理的かなんて、、、」決められないのではないでしょうか?また、決めてどちらかのディフェンスだけにするのでしょうか?以上、的確な回答は出来ません。
悪しからず、、、
No title
>決められないし決める必要あるの?
確かに、二つのディフェンスは使い分ける物ですね
故に、どちらが合理的かが決められないのは確かに当然です

バスケとかだと
・勝ってる時は最少失点のディフェンス
・負けてる時は最大得点のディフェンス ※プレスなど
がセオリーですし、ラグビーでも恐らくそうでしょう

>定義に納得がいかない
それだけでは分からんですよー
No title
ありがとうございます!毎回楽しみにしております!
大西さんの引き際に感動いたしました。
大西さんは優勝という名誉の為でなく、早稲田を強くしたい
一心で監督を引き受けたのだということがわかりました。
次回のジャパン編はものすごく楽しみです!
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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