2011. 04. 18  
このあいだ、あるラグビー雑誌に、サントリー監督のエディ・ジョーンズのこんな記事が載っていたとコピーを渡され、読んでみて驚いた。「私(エディ)
オーストラリアのほかに、南アフリカやイングランドでも指導したが、日本以外で『エリア・マネージメント』という言葉を一度も聴いたことがない。ボールをコントロールすることでフィールド・ポジションをコントロールすることは出来る。でもエリアをコントロールするという考え方はない。外側にスペースがあるのに自陣だからと蹴る必要があるのか。リスクは少しばかり大きくなるが、
技術と自信を身につけて、攻めるべき」というのであった、、、

私が、1960~70年代にジャパンでプレーした時代は、外人との体力差により、セットプレー他でのボール支配率が20%程度のところで戦っていたので、当然アタックは「パス攻撃主体」、そしてなお且つ、敵のキックは貴重なボール獲得源なので、すべて「カウンター攻撃主体」にて戦うべく鍛練していた。さらに、当時の映像を見ても、攻撃時のミスは、ほとんどないところまでに昇華させ、どんな強豪チームに対しても、必ずバックスに展開して数トライはしていたのである。
だから、そういう意味では別段、新しい考え方でも何でもないものであろう。

しかし、当時の外国ラグビーはどうかというと、オールブラックスの「テンマン・ラグビー」、即ちFWの8人と、ハイパントなどキックばかりで攻めるハーフ団の2人、計10人でやるラグビーなどが全盛であった時もあり、またペナルティもショット中心で、キック力という飛び道具の差にも苦しんだものである。
だから、地域的な攻めの考え方が、なかったとは言えないと思っている。

ところが、ジャパンのアタックをみて、その戦い方が広まったのか?
或いは外国ラグビー界では、プロ化が進み、連続攻撃を出来るフィットネスと、それを練習出来る時間を確保して、そうなって来たのか?
またアタックが下手なので、ルールをアタック側有利にする「改悪」で、そうなって来たのか?
はたまた、スピーディなプロラグビーの影響で、そうなって来たのか?
私は現役引退後、長くラグビーから遠ざかっていたので知らないが、、、

最近は確かに、どこの地域でも、横一列どうしのアタックとディフェンスで、延々と攻防をやり続け、「ボールゲーム」じゃなく、非効率な「格闘技」を演じていることが多く、そういう戦い方が、もてはやされている。
その割に、アタックのバリエーションや精度はよくなっておらず、ディフェンス有利が続いており、それで更に「アタック側有利のルール改悪」が進み、余計にラグビー界全体のアタック退化がみられ、ボールを持てば抜きに行くのではなく、クラッシュ主体の肉弾戦という・アタック貧困悪循環に陥っているように思われ、バックスで展開して抜きあいを楽しむという・本来のラグビーゲームが後退してしまっている。

そして、エディの時代でも「エリア・マネージメント」という「言葉」は聞いたことがないという。ということは、「和製英語」なのか?
この続きは、次回に、、、


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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