2011. 05. 11  
さて、何回も書いてきた「全地域展開」の危惧、また、その方法を何も指導しないと「ワイドラインの大外回し」でやろうとする今のプレーヤー達の行く末、、、
このことに、いくら警鐘を鳴らしても、
「いや、展開の練習をしないと、いつまでも出来ないでしょう」
「時間がかかっても、やらないとうまくならないでしょう」
「ワイドの大外回しも練習すれば、出来るようになるでしょう」
と耳を貸さない人が多い。それこそ、どの程度のディフェンスを想定して言っているのか知らないが、本当にどれぐらいの確率で出来ると言っているのだろうか?

今までも、時系列、地域的なゲームの進め方、バックスの使命、ミスを少なく継続する方策、走り方、コースのとり方、いろいろな観点から書いて来たので、よく読んで、よく理解しようとしてくれた人には、わかると思うのだが、上記のごもっともとも聞こえる
「やらなきゃ出来ないでしょう」という意見も、「練習のやり方」を間違えれば、もっと展開出来なくなるということも、理解頂いている筈であろうと思うが、如何?

それを今一度、理路整然と書き直すのもシンドイし、正解を言ってしまうと、わからなかった人は、また自分で考えないだろうから、百歩譲って無駄にはならない練習をして貰うために、次のようなバックスラインの練習の二つの例を示して、考えてもらおうと思うが、如何かな?

一つは、いま一般的に行われている「ワイドラインの大外回し」、私の認識で書いてみると、ラインの深さの角度は30~40°?、ライン間隔は5~7m?、走るコースはライン深さ角度に対して直角(すなわち敵ゴールラインに対して60°?)、このラインで、敵のディフェンスがSOからの4トップ+FBの守備5人に対して、アタック側がSOからブラインドウィング、FBも入れた6人で攻める練習をする場合。

もう一つは「短い間隔のフラットライン」、
ラインの深さは15°程度、ライン間隔は3~4m、走るコースは敵ゴールに対して直角の90°、人数は同じくディフェンス5人に対しアタック6人の場合。

どちらの方が、バックスの諸スキルを向上させるのに有益な練習となり得るか?
どちらの方が敵ディフェンスを突破継続するのに有益な練習となり得るだろうか?
これでも考えられない人がいるのかなー?


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旭山動物園元園長のエピソード - 身の丈戦略 -
小菅元園長の北大時代のエピソードがNHK教育番組にて紹介されました。北大柔道部主将時代、旧帝国大対抗柔道大会にて連戦連敗の北大柔道部戦績UPのために考えた秘策。それは「負けない柔道」つまり勝たなくても良い、引き分け戦術を徹底的に1年磨き、北大柔道部の上位進出として結実。
つまり「身の丈」戦術・戦略を徹底したこと。
横井理論の普遍性を考えさせるエピソードでした。
またもや「身の丈」とは何か、各チームの知恵絞り合戦ですね。
フラットラインの概念
横井さんの理論ベースにバスケットボールのパスワークがあるからこそ、フラットパスの有効性が見えてきたのでしょうか。小学生時代のポートボール・バスケットボールで学んだのは、素早いパスワークとスペースを見つける感覚でした。そこにフラットパスの有効性も見えてきました。横井さんのイメージが培われた原型にバスケットBがあるからこそ・・・・かなと。
Re: フラットラインの概念
ラグビーは前へ進むのに、うしろにパスしなければいけない。これを、もっとも効率よく出来るのがフラットパスだから、それで組み立てるべきと言っているのです。さらにもっと効率的なのは、前へパス出来る「キックパス」です。だから、全面パス攻撃の前に、効率良い「キックパス攻撃」があると言っているのです。
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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