2011. 05. 16  
昨日は、花園ラグビー場で「関西ラグビーまつり」が開かれた。東日本大震災のことを思えば、このように部活動が行えるプレーヤーは、こういう機会を「感謝」の気持ちで、本当に精一杯プレーに集中して欲しいと願ったものだった。

対戦カードは、慶応大ー関西学院大、早稲田大ー同志社大といった往年の定期戦が復活した格好で行われた。結果は関西学院31-22慶応大、早稲田大59-29同志社大と、素人の目には、得点が沢山入って良かったのかもしれないが、玄人の目には、いくら「春のゲームで今年度に向けたチャレンジゲーム」ということであったにしろ、また関東のチームは震災の影響で、練習不足の上、初のゲームということであったにしろ、とても有料ゲームにふさわしい内容でなかったことは、残念なことであった。

どこがおかしいかと言うと、やはり4チームとも例の「全面展開ラグビーで、目立った工夫がなく、横へボールを動かしクラッシュしてラックにするだけで、全く同じ組み立てのラグビーもどきのゲーム」をしているということ。また、これだけ点数が入ったのは、双方のディフェンスが整備されていなくて、工夫のないアタックに簡単にトライをとられている場面があること。また「ミス」が多すぎ、即ち「ノッコン、スローフォワード、敵にパス」といったミスが各チーム20回、両チームで40回以上もあり、結局ミスが多い方が負けるという情けない試合であったということである。

といって、学生達が一生懸命やっていないとは言っていない。しかし指導者は、「なぜこれだけ多くのミスが起きるのか?」「ゲームの組み立ては?」「ミスを少なくするパス攻撃のポジショニングは?」「プレーヤーがパスをする時、またパスを受ける時に受けるプレッシャー撃退法は?」「サポートの方法は?」など、具体的にプレーヤー達と向きあい、直していく努力をしないと、今のままでは、いくら練習しても、このほとんどのミスはなくならないと、私は断言出来る。

指導者の皆さん、工夫しよう、智恵を出そう。自分がやっていた、或いは出来ていた目で見ていては駄目である。なぜミスが起きるのかを、現場で洞察し、特に今のプレーヤーのどこが悪いのか、根本的な弱点の修正方法を考える必要があると、私は思っている。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で
17キャップ(キャップ対象が少なかった)

1968年オールブラックス・ジュニアに勝利

1970年以降5シーズン代表主将(歴代最長)

1973年英仏遠征、日本ラグビー初の海外
テストマッチ、世界最強のウェールズと対戦
上の写真は、その時の幻のトライ

2000年現場へ戻り、100数チームを指導

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