2010. 07. 30  
前回までで、今迄に公表した文章の記載は、終了。

それでは、実際に現場では、どう指導しているのか?
あるチームを指導した時、メモしてくれたものがあるので、載せてみよう。
また、重複しているところが一杯あるが、「流れ」もあるので、そのまま紹介しよう。
ちょっと古いので、「日進月歩の横井」としては、若干変わってきているところもあるが、敢えて前のままで記載し、最新の推奨策(どう変えたか?)を
<>内で書いておこう。

横井 章特別コーチ 指導ノート 
[日時:2008年3月19日 10.00-16.00、 場所:某所]

1、はじめに

①何事にも、臨機の対応が大切である。
今朝天気予報で、午後雨になるので、午前の座学予定を、実技に変更した。
ラグビー選手は、ゲームでも臨機応変の対応が求められる。

②自己紹介 :色々な病気持ちで、病気でも時代の先端を行っている。
a.花粉症 :マスクをするが了解方(20年前?話題になる前から)
b.睡眠時無呼吸症候群 :よく居眠りするが、あしからず(同上)
c.腰脊柱管狭窄 :長く立ってられず、すぐ座るが悪しからず(5年前同上)

③現代ラグビーの3悪 :ラグビーをする上で「変な癖がついて有害なもの」

a.タッチフット :
姿勢が高くなり、前傾しなくなる、タッチされて終わり、接点でボールをつなぐことをしない、ボールは簡単に獲得できると勘違いする
→ルールを変えて「タッチは腰に両手で触る」「タッチされても、次のものが寄り、ひとつなぎ有りにする」「寄ったものがダウンボールし、タッチされたものがピックしパス」などすれば15人制に近づく。

<その後、抜けた後も一人で走らないよう「5メートルまでで味方を待つ」などのルールを追加したりしたが、やはり一番の問題・ボール獲得の意識が薄れ、プレー全体が軽くなり、姿勢のことも治らないので、15人制には悪影響が多く、今はタッチフットはやらない方が良いと推奨している>

b.ドリフト :
もともと走力に勝るチームが、内側から前にプッシュしながら追い込むもの。しかし日本では、走力のないものが、プッシュもなしに内側から追うため、前に出れなくて、結局外側でゲインを切られる場合が多い。
→自チームに合った、状況により敵を追い込むディフェンスを採用すべき。

c.ウエイトトレーニング :
ウエイトトレーニングの後は「走るな」と言って、ただでさえ短い練習時間が、さらになくなる。 またラグビーにはコンタクトに耐える筋肉、そして、走ることにより鍛える筋肉も必要
→ラグビーのゲームシチュエーションにあった鍛え方もやること。

2、ウォーミング・アップ

①タッチ・フット⇒上記の“腰に両手で触る” “ひとつなぎあり”ルールで実施

<上記のとおり、グリッド、タッチフットは推奨していない、ウォーミング・アップといえど、ゲームSituationでやることを推奨している。コンディショニングトレーナーにも、専門的なパターンに合わせた・ラグビー練習ができるように考えさせている>

②キック&ダッシュ練習(4人一組で50ヤード位走った。)を実施した。

a.隊形(菱形が最も良い)を考えてフォローせよ。
上位校とのゲームでは、球をキャッチした瞬間に相手が強いタックルに必ず来ている。球を取った者にリップに入り、二人でボールを確保して、タックルに備えよ。その後ドライブ、ターンして前へ進むなどせよ。

b.キック&ダッシュはボールを捕球、そこにサポート、そこから複数でつなぎ、攻めることを練習できる、基本中の基本の練習である。

c.走る方向は、まっすぐ前へ錐もみのようにとか、一方向にめがけてとか、サポートする者の声で、一瞬で変えられるようにせよ。
<離れたままでパスを受ける者が多いので、サポートは真後ろから行け、押し込めと言っている>

注意事項1:

a. 練習の目的を考えよ。ゲームに即した練習をせよ。→練習の時間が限られ、皆遊びたい、勉強も必要。→練習は何のためにやるのか?⇒ラグビーというゲームに勝つために練習するのだ。

b.自分で状況(Situation)を作って練習せよ。あらゆるSituationを自分で作って(例えばディフェンスをつけていない時でも、今これは敵に捕まっているところと思ったら、ポイントと言ってラックSituationにするなど)味方とコミュニケーションを取りながら試してみよ。

c.声(キャリアーは、こうするという意志の声、サポートするものは、右についたなど指示の声)を出すことが大事である。 
チームで動くために声を出し、球を呼べ。

d.自分と相手との予測が大事である。タイミングを合わせる必要がある。自分の速度、相手の速度を常に予測せよ。パスを出すのも下位校相手なら余裕があるが、上位校相手だと余裕がない。

e、瞬時にやる。間髪を入れず状況判断し、間髪を入れず対応するクセを付けよ。
スポーツに天才はない。すべて自分でどうしようと考え、脳から命令を出し、身体を動かすものである。
だからまずは、やはり早く動かそうと思わなければならない、そして、何べんも練習し、身体に覚えこませて、伝達があたかも「0秒」に思われるほどに、習熟するべきものである。

次回も、「実際のアドバイス」が続く、、、
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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