2011. 07. 05  
書くことが多くて、後回しになったY氏の質問、回答の前に、もう一つの質問があった。

<先日、80%でコンタクトするといった質問をした者です
DVDよりも、ミスというものに頭をどつかれた気がしましたので、再度コメントさせていただきたく思い、携帯を手にとりました。
たしかに、いまのラグビーは、全般的に締まったゲームがないなと思います。大きくボールを動かし、リスクを負って、プレーするほうが観客は喜ぶし、プレーヤーも何かやった感があるのかもしれません。しかし、それはミスを許容するものでは一切なく、リスクを負っても、ミスは、してはいけないと私も思います。何か大味な感想を最後には描いてしまい、良いゲームを見たとは思えないんです。
スクールでも同じで、そりゃあ子供ですからミスはするんですが、しかたないミス(精一杯やった結果のミス)とやってはならない
ミス(手を抜いたミス)のどっちも、扱いは一緒なんです。エエよ、エエよ、どんどんチャレンジしようという感じです。
私は嫌なので、もう少し厳しく接しないと、と意見するのですが、たたくよりのばすという最近の流れにはなかなか勝てません。
私の現役(横井さまの頃は、もっとでしょうが)の頃はミスすると練習が終わらないばかりか、連帯責任を負うというプレッシャーから、練習が一番ピリピリしてましたから。で、試合では始まってしまえば、先生は終わるまで何も言わない。終われば努力を誉めてくれる。おかげで安易なミスはしなかった記憶があります。
面白いラグビーをするにも、まずはミスをしないことから始まるのでしょうし、それは日本人の大切なところだと思うのですが、残念ながら、そこを鍛えるには精神論的手法しか浮かびませんし、
それは他人には受け入れてもらえない。 ラグビー以外でも同じだと思うのですが…
横井さんもやはり精神論的手法を用いられるのでしょうか?そうだとしたら、今の若い子達には、以前書かれていた手法で入り込むしかないのでしょうか?


そうなんです、この「今の若い子達に、どのように教えるのか?」を必死になって考えねばならないのです。
しかし、指導する方は、片寄ってしまうことが多いのです。すなわち、昔の古い指導者は「しんどいけど、やらないかん」と嫌がる子供にやらせる、そうすると子供はそのことが嫌いになる。また、若い指導者は、おっしゃる通り「エエよ、エエよ、どんどんチャレンジ」でやらせて、失敗しても何も怒らない、だから失敗に責任を感じさせることが出来ず、無責任プレーを助長する。こういう両極端に陥り易い。

だから、両方の面から言い聞かせながら、しかし、いつの間にか楽しくやってしまうという雰囲気が重要なのではないでしょうか?そこに「練習方法」の工夫と、「やる気を起こさせるアイデア」が必要なのではないでしょうか?

たとえば、「ストレートラン」の練習をする際に、ミスが多いという場合。グループ分けをして、「何回を、どのグループが早く正確に出来るか」競わせる、それも「ミスがあればその分、数を増やす」「結果に対し、賞罰を与える」などやれば、自然とグループの中で「リーダーが出来て仕切り」、「ミスなくするということと、早くすることの両立を考える」「グループ内で協力するという雰囲気が出来る」「そして他のグループに勝てば、小さな達成感を味わえる」などなど、結局は「持って行き方」で、「みんなで協力して、楽しく早く正確にプレーすることが出来るようになる」のではないでしょうか?


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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