2011. 08. 02  
先般来、1960~70年代の「ジャパン」、及び私が現場復帰後にアドバイスした「京都成章高、関西学院大、帝京大」のゲームを「DVD」に編集したものを貸し出したところ、数十人の申し出があり、実際に送付して見て貰った。
まさに「百聞一見に如かず」で、見た人からは、「シャローディフェンスの前へ出る速さは衝撃的」また「パスのつなぐ速さ正確性、及びそれによって確実にゲインを切り、或いはトライを取っていることに、目を見張った」というような感想が、続々寄せられている。
このように、15人のポジションの役割分担を明確にし、その技術を極限にまで磨いた「職人集団」が見せる「究極の組織ラグビーゲーム」
最近、こんな痛快なゲームは、ほとんどないのだから、初めてこんなラグビーを見て、びっくりするのも仕方のないことであろう。

そして当時の外人が、「自分達が見たことも考えたこともない、攻守ともに前へ出る日本オリジナルなラグビー」に驚嘆して、
ジャパニーズスタイル・ラグビー」と称賛したことにも、納得して貰ったことだろう。

また、最近の「なでしこジャパン」「世界水泳で活躍しメダルを獲得した、技あり日本選手」にも示されるように、日本のアスリートの生きる道は「日本人の特徴を生かした、緻密な職人技で対抗するしか、その存在を誇示することは出来ない」のである。

故に、ラグビーでも、いま諸外国で行われている「卓越した身体と身体能力を有するオールラウンドプレーヤーを15人揃えて、個人技中心の力でねじ伏せる成り行きラグビー」とは一線を画したいと思っている。

ならば、こういう「職人日本代表選手」をつくるには、どうすれば効率的か?いま現実に、この類いの日本代表選手として活躍しているロックの大野選手は、確か?大学に入ってから、菊谷主将、堀江選手はラグビーの基本をしっかり教える高校に入ってからラグビーを始めたと聞いており、ラグビーだけは、他のスポーツと違って、ずーっと小さい時から同じスポーツをやり続けるより、私が推奨しているように「ものごころ」ついてから、ラグビーを始める方が良いということを、証明していないか?

それは日本では、幼少期にラグビーを出来る環境が、「芝のグランドでやれることが少ない」、「正しいラグビーを教えられる指導者が少ない」など、整いにくいということから来ていて、幼少期からラグビーだけをやっていると15人制ラグビーに必要な「痛さ怖さを克服し、全能力を100%使い切ったプレーをしなければならない」ということが出来にくい、といった面とか、日本人の身体
および身体能力の特徴が薄れつつあり、それを呼びさますには
ラグビー以外のスポ―ツで、今一度、基礎的な身体、身体能力を楽しく、徹底して鍛えた方が手っとり早いとかという面が、あるのではないか?

例えば、いま放っておけば、小さな時からラグビーをすると、手でつかみに行くタックルに染まってしまい、パスは遅くて、不正確なスピンパス主流でやられるような状況で、どのように正しい15人制ラグビーを教えられるのか?
日本人オリジナルラグビーで必要な、「攻守とも前へ出て、力強く、素早いプレーを出来るようになるには」、「素早く前へ出て、肩で行くタックル」が出来るようになる必要があることや、また「接点ぎりぎりの接近戦で、正確早いパス回し」が出来るようになる必要があるが、これを小さな時から教えることが出来るのか?また将来悪い癖がつかないようにステップを踏んで教えることができるのか?を、本当に深く考える必要があると、私は問題提起しているのである。

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No title
まず1点。
ラグビーの底辺を支えるラグビースクールを否定しています?
問題提起というよりは、
ラグビースクールを否定した文面に受け取れてしまいますが・・・
小学生から指導してくれるラグビースクールを否定すると
ラグビー人口はさらに減少すると思いますが・・・

次に2点目。
日本オリジナルラグビー??

ラグビー日本代表の3分の1強が外国人選手です。
日本代表の選出基準から改めていくことが必要です。

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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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