2011. 08. 04  
素人ラグビーフアンからコメントがあり、「ラグビーの底辺を支えるラグビースクールを否定している?」「否定すると、ラグビー人口はさらに減少すると思うが・・・」「日本オリジナルラグビーをするには、日本代表の選手選定基準を改める必要があるのでは?」などの記事があったが、素人さんに「15人制ラグビー」を理解して貰うのは、本当に難しいですなー。

まずは、このコメントは7月2日の私の記事に対して、言っておられるようだが、私が昨年の7月から、280数回も書いて来たことを、読んで貰っているのでしょうかな?
私は、一度も「ラグビースクールを否定しておりませんよ」、現在のラグビースクールで「タグラグビーなどを教える」のと、「将来
15人制ラグビーのトップリーガーになることをを目指す子供に、 15人制ラグビーを教える」のとは、「教え方変えた方良い」と言っているだけです。

例えば、水泳スクールで「泳ぐことが出来れば良いという子供と、将来オリンピックの競泳選手や、シンクロナイズトスイミングの選手にになりたいという子供とでは、当然教え方が違ってくるでしょう」
また、ゴルフのプロになりたいという子供を集めて「坂田塾」というのが開かれているが、「ゴルフは足指で地面を掴む感覚が必要だとして、裸足でプレーさせる」「ゴルフクラブを振り回すのは危険だということを身を持ってわからせるため、頭をクラブで小突く」なんてことをやっていても、「親に絶対口出しさせない」などとやっている。

次に「ラグビー人口が減る」と心配されているが、「ラグビー人口とラグビー日本代表がオリジナルなラグビーをするのと関連性があるのだろうか?」それこそ「なでしこジャパン」は、女子サッカー人口が多いのか?フアンが多かったのか?

それから「日本オリジナルラグビーをするには、選手選定基準が重要なのか?」そんなことより、「日本人の特徴にあった日本オリジナルなラグビーをするという考え方とる」ことが最重要であり、「そのラグビーが出来る選手育てること」が、次に必要なことではないのか?それが出来れば、外人だろうが、日本人だろうがどちらでもよい、但し外人には「日本オリジナルなラグビー」は難しいだろうということは、あるかもしれない。

また、私も手をこまねいているわけではなく、だからいろいろな現場に行って、その現場に合ったことをアドバイスしているのであり、これこそも「百聞一見に如かず」である。このあいだも、アドバイスしたチームの指導者から、次のようなメールが来た。

<N君のメール:こんにちわ、本当に楽しい3日間をありがとうございました。先輩のバイタリティー溢れる御指導、アドバイス、ジョーク?全てが新鮮でした。日本のラグビーの大切な幹を根幹としながらも、柔軟に時代に沿った様々な事象も盛り込まれた指導に、驚かされました。
またこちらの立場を大変配慮して頂き、「横井さんも沢山失敗してきてるんやでー」の一言に、どれだけ救われたかわかりません。また、それだからこそ横井先輩のおっしゃることが本当に「心」に沁み込みました。
また、「心の主導権」等の言葉も、私自身が表現したくても的確な言葉が見付からず、もやもやしていた事をはっきりと表現して頂けた言葉です。
チームでは「熱」という言葉をスローガンとしております。心の熱を燃やし続け、最後の「理屈でないところ」で勝負できるチームにしていきます。
「ドーンといって、 バーンといって、ガーンといく」いまでは、ある意味馬鹿にされるような感がありますが、 そこに「スッ」と「接近プレー」を織り交ぜたラグビーを、生徒達とともに作り上げていきます。「青春とは意気であり、感激であり、顧みる微笑み」という大西鐡之祐先輩が残された言葉を、本で見付けました。先輩もよくご存じの言葉と思いますが、私自身も大切に使わせて頂いている言葉です。
菅平の青空の下で走り回られている先輩の姿を想い、思わず「にやっ」としてしまいますが、お体御自愛ください。

さらに、もう一つのアドバイス例
<N校の指導者のブログから:菅平合宿3日前です。チームは2連敗で怪我人も出してしまい、いまひとつ乗り切れていないような…菅平前にフィットネスだけは高めておこうと続けてきましたが、かなり主体性の面でバラツキがあります。
そこで昨日、急遽、アドバイザーの横井章さんに練習に来ていただきました。いつもですが、衝撃的でした。暑い中3時間、とことんまでご指導いただきました。最近は効率の悪い練習をしすぎていることに気づき、今のチームが停滞している原因がはっきりとわかりました。横井さんのおかげで、私は完全にスイッチが入りました。
「いかにモチベーションを高めて、本気でラグビーに取り組ますか?」これまでやってきたプラス面をつなぎ合わせ、合宿では
本気で勝ちにこだわって6試合を戦いたいと思います。

まあ、8月6日から28日まで、菅平などを中心に、各チームのアドバイスをやってます。何度も申し上げていることでありますが、「15人制ラグビー」は、言葉や、文章で簡単に言い表わせられるものではありません。現場を見てもらうか、或いは私を呼んで貰うか、「とにかく現場をしなければ、とても無理です。その辺のことをよく理解して頂きたいものです。


  
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Comment
No title
こんにちは。
回答ありがとうございます。

文章は難しいですね。
横井さんのブログはよく読ませてもらってますよ。

「ラグビースクールでどう教えるか?」
何度読んでも否定しているようにしか受け取れなかったので・・・
ついついコメントしてしまいました。
すいません(笑)

ただラグビースクールは
うちの子どもが通うスクールで言うと
人口30万程度の市ですが、ひとつしかありません。

小学1年生から学年別にチームを作るのですが、
各学年1チーム作るのが精一杯の学年がほとんどです。
だから市内に1チームだけです。

2つに分けて教えるなんて無理。
それだけラグビーをしようという子がいません。
また練習も週1回です。
市内に一つなので、そうそう集まって練習できません。

ちなみにサッカーは市内約40校ある小学校で
約25校が校区にサッカーチームを持っています。
サッカーもラグビー同様、1学年1チームですから、
その競技人口の違いは明らかです。

女子選手は普段男子と交ざって練習や試合をし、週1だけ
市内の各チームから集まって女子だけで練習しています。

ラグビーの女子の場合は県内で各学年で1チームできるかどうかですね。

サッカーなら幼少期から選手を選抜、
若しくはやる気のある子を募集して教えることは可能でしょうね。
というか既に実際にあるでしょう。

幼少期から日本のオリジナルラグビーを教えると言うのなら
ラグビー人口との関連性は多いにあると思いますが・・・

ラグビーにとっては
とにかく楕円のボールに触れてくれる子どもを増やす。
これが1番大事なことだと思います。

ま、素人はこの辺にしておきます^^

とにかくラグビーが発展することを祈っております。
Re: No title
横井です。コメントありがとう。大変御苦労なさっていおられると思います。しかし、ものは考えようで、そうやって集まってきた子供の意志を尊重して、楽しく、明るくやって行けば良いではないですか?私もラグビースクールの「現場」を勉強して、どう教えれば良いかを考え、「実験」し始めております。とにかく、「ラグビーはサッカーをやっていた選手が、禁じられていた手で扱うことを、思わずやってしまったことから、生まれたもの」、だからサッカーよりは絶対に面白い筈、そこのところを「どのように感じさせるか?」
例えば、土のグランドしか確保出来ない時は、サッカーをして、「足でしかやれない・窮屈な苦痛を味あわせたら、ラグビーの方が面白いなんて、、、」とはいかないか?なんて、また、体育館しか確保できなかったら、バスケットボールをして、ボールゲームの楽しさを味あわせるとか?とにかく視点を変えて、基礎体力、基本スキルを楽しく、知らず知らずのうちに鍛えていく、そうすれば、あのラグビースクールは「面白いことをやっていると」生徒が増えるのでは?
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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