2011. 09. 23  
ジャパントンガ戦につき、私の感想を書いてみよう。試合が終わった後で、ジャンケンの後出しで「何とでも言えるわなー」と思われるかもしれないが、ジャパンがパシフィックネーションズで、
トンガに勝った時から、このブログでは警鐘を鳴らし続けていたところを、確認して貰って、「根拠のある警鐘」であったと理解いただければ、幸いです。

まず、パシフィックネーションズの際のトンガメンバーは、世界で活躍するトンガ代表が沢山抜けていたことを考えれば、参考にならない。むしろ、それとチョボチョボということは、地力とみられる。また、各チームとも、ワールドカップの際の力の入れようが違うことからすれば、却ってパシフィックネーションズで勝ったことが、(アダ)になると考えておかねばならない。

また、ワールドカップ前の練習ゲームで、イタリアに負け、アメリカに勝ったのは、スクラムの差、セットプレーの差であることは、述べておいた。故に、開幕戦の、トンガ―NZ戦を見れば、スクラムの強さ、ブレークダウンの強さは、はるかジャパンを凌いでいることは容易にわかる。これも指摘していたとおり。
故に、このようなトンガFWを、ジャパンの自陣に入れたら、トンガはジャパンのゴールラインが見えた途端、勇気100倍、「心の主導権満杯」で、いつもより更に120%の力を出してくる、というのはわかりきったこと。

そして、これも記載したように、こういう状況からは、自軍(ジャパン)のフィットネスをどう配分して使うか、を考えておかねばならない。すなわち、ジャパンのフィットネスが100あるとすれば、ディフェンスに60~70%アタックに40~30%しか使えないことはわかる筈。更に、ランフィットネスはジャパンの方に有利にあるように思えるが、これも何時も言っているように、コンタクト
フィットネスで負けている場合は、コンタクトの場面を多くすれば、ランフィットネスの優位など、すぐなくなってしまう。そして、知的
フィットネスもなくなり「頭真っ白で、何をすれば良いか、わからなくなる」
故に、アタックは最初にテンポよく攻撃して「やるなー」と思わせることを狙うのも必要であるが、それでも少なくともまずは敵陣に入って、トライが狙えるところからテンポを早めて確実にトライをとるという、効率的な攻撃が望まれる。

さらに、これも重々述べているとおり、「ゲームは自ら創っていくもの」、ゲームをつくっていくことにより「」さえもつくれ、「心の主導権」がとれると言っている。故に「ゲームの入り」が最重要で、これに最大の関心を持たねばならぬと言っている。
しかるに、今回のトンガ戦の「ゲームの入り」はどうであったか?開始早々に、自陣それも22mより内側から回して、キャップテン菊谷自らノッコン(原因はパサーの方にあったが、、、)、以後7分間、勇気100倍のトンガFWに自陣ゴール前で攻め続けられ、トライされた。

厳しい言い方をすれば、この時点で、ほぼこのゲームの勝負は決まったと言っても過言ではない。要するにコンタクトフィットネス上位のチームに、自分の身の丈にあったアタックをしないで、
自ら墓穴を掘る無謀なアタックを仕掛けて、自滅の道をたどった
ということなのであり、 これは、 戦略戦術の間違いであって、監督以下スタッフの責任や、である。

以上のことに関しては、昨年12日から日までに縷々書いた、「日本ラグビー考えるⅠ~Ⅴ」「実際のアドバイス編」などを中心に、 ほぼ書いてあるので、 読み返して貰うと結構である。

なお、トンガ戦感想の続きは、また次回に、、、

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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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