2011. 10. 03  
トンガフランス破った。このゲーム、私が常々推奨している
格下格上に勝つ際にやるべきこと」を的確にやったところも
多く、またトンガの力はジャパンよりだが、ジャパンがもう少し力を上げれば出来ることもあり、その上に「ジャパン独自のトライをとりきる能力つければ、ベスト8候補に勝ち切ることが可能となるアイデア」も出来てくるので、そのあたりについても、話をしてみよう。

まず、その前にトンガジャパンの違いを述べておくと、トンガ
FW8人の重さは918㎏、ジャパン852㎏(ちなみにフランスは864㎏、スクラムワークではトンガより上だが、この重さの違いが響いてくる)コンタクトフィットネスは、はるかに違い、その差でランフィットネスもすぐ逆転される。故にジャパンは、この差を少しは詰めても詰め切れない。だから他の方法でこのを詰めなければ、トンガがフランスを止め切ったようなディフェンスが出来ない。このことを頭において、説明していくと、、、

さて、フランスはキックオフをど真ん中深く蹴って、45秒でトンガのペナルティを誘い、PGを決めた。またトンガも同様に深く蹴り、ナイスタックルで、その後敵陣で攻め続け、分にトンガがPGを決め、3-3
これが、 私の推奨する「ゲームの入り」で、 地域を取り、激しいタックルを浴びせ「来よるなー」と思わす、すなわちこれで二つの「心の主導権」がとれる。但し、両軍のショットより、私の推奨は「ラインアウトモール狙い」、この辺外国チームに、この考え方は少ない。故にジャパンが猛研究して、絶対トライ出来るようにすれば、独自の戦術となる。

そして、この最初の激しいコンタクトで、もう両軍は頭から行くので「バッティング」で血だらけ、壮絶な戦いとなっているが、これでひるんでいるようじゃゲームにならない。その後は両軍キック主体に敵陣に入り、そこで連続攻撃を仕掛けるということをやりあったが、両軍トライ取れず22分フランスがPGを決め3-6とするが、26分トンガが推奨策キックパスで鮮やかなトライで、10-6

要するに、拮抗した戦いになると、いくらフェイズを重ねてもトライを取りにくい。そこでジャパンがとるべき推奨策は22m~30m
くらいからワンポイント動かした後のキックパスで、トライを取りに行く(これなら、正確なキッカーと足の速いTBを準備すれば出来る、ハバナや、シェーンウィリアムスみたいに小さくても大丈夫、陸上選手から引っ張る手もある?)、あるいは、もうひとつの推奨策接近プレー」で(サモアが出来た外ループ・東大生でも3年で意図して出来た、或いは他の接近プレーも3年で出来た選手がいる・チームの戦術上秘密だが、、、)トライをとれるようにすれば、短いフェイズでコンタクトの消耗もなく効率的攻めが出来て、大きなアドバンテージになるのではないか。

そしてその後、フランスモールで攻めるもトライ出来ず、いよいよ手づまりでキックも使いだすが、これもキックミスを多発。トンガの粘り強い、時には前へ出るディフェンスに、焦りを感じさせられつつ、前半PGを追加したトンガに13-6と離され終了
すなわち、このような展開に「ゲームを創って」いけば、もうシメタもの、ジャパンもこのように「心の主導権」をとった戦い方をしたいものである。

後半も、ゲーム内容は変わらず、お互い危険なタックルでシンビンを出したりして、双方PGを決めて16-9。終盤の72分、遂にトンガがスクラムでフランスのPGを誘い、深いハイパンから攻め込み、ゴール前PGを決め19-9リードフランス
トンガの攻撃ミスを足で引っ掛け、敵ゴール前に進み、スクラムで釘づけにして80分にようやくトライを奪って19-14としたが、時既に遅し、敗戦。しかしボーナス点などの差で、ベスト8を辛くも確保した。
そして、今回ワールドカップでベスト8一角に入ったのは、またアルゼンチンと言うか、アルゼンチンが力をつけ、従来の8強の一角を崩すということになってきたのかも。そしてその「アルゼンチンースコットランド」も、結局同じようなゲームの流れであったのである。

ここで留意すべきは、このように、敵のスコアを最少(10数点以下)に抑え、それ以上の点数をあげる・ロースコアのゲームに持っていかねば、勝てないということであり、まずベスト8候補チームの攻撃を80分間、トンガのように止め切るディフェンスを、ジャパンがどのようにすれば出来るかということを考える必要があるということである。
しかし、最初に書いたように、トンガのような重い素材が確保できないジャパンとしては、『エネルギー=重さ×速さ二乗』から、「速さ」すなわち前へ徹底して出たディフェンスをして、スピードに乗った低く行くタックルで、スピードの出てない敵を倒し切るしかないのではなかろうか。

そして、もう一つは、セットプレーの攻防である。マイボールは確実にとれるようにするのは勿論、特にスクラムはフィットネス温存のため「押せなくてもよい、押されないスクラムでダイレクトフィッキング」の工夫が必要。ラインアウトはマイボールは勿論、ボールにも競って行き、プレッシャーをかけていく必要がある。しかし、こういう工夫こそ、ジャパン目指すべきところである。

以上、2019年までにはまだ8年ある。ベスト8候補相手といえど、十分「勝つ手を準備して、勝ち切る算段」は出来るはずである。ラグビー関係者全員で考えて、前へ進もうではないか。

                    
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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