2011. 10. 12  
このブログも、最近数多くの方に読んで頂いているようだが、
「私が、なぜブログを始めたか
11年前に現場に戻った時から、どのような活動をして来たか」
雑誌などに文章を投稿し、インタビューを受けたりして、どのように『日本オリジナルな魅力あるラグビー創造運動』を啓蒙して来たか」など、
私の考え方を、ご理解頂こうと願うなら、昨年7月12日にブログを始めた日から、300件以上もある記事の中で、主要な記事を再度読んで頂くのが、一番だと思います。しかし、皆さん方が探し回るのも大変だと思いますので、今後、新しい記事の合間に、昨年度の古い記事を差し込んで行くことにすればと思いつきました。
また、そいうことで今後、この古い記事をコピーして、手元に残しておかれると、いつでも見返すことが出来る「ガイドブック」のようなものになるのではと、、、

それでは、「201012日:ブログ始めました 」から読んで頂きましょう。

横井です。
33歳でラグビー日本代表現役を引退した後、全くラグビーから遠去っていたが、26年後の59歳になって(現在からは10年前の2000年に)、再び日本のラグビーに関心を持ち見てみた時、あまりの変わりように驚き、現場に戻って「なんとかならないか?」と頑張ってきた。
そして高校、大学、社会人と見て回り、10年間で50を超えるチームにアドバイスして、それぞれ成果をあげてきたし、またそこで気付いたことなどをOB会誌や、雑誌に公表し、「攻守ともに前に出る日本オリジナルラグビーの創造運動」を推進して来て、少なからず、日本ラグビーに寄与したと自負している。

しかし、10年前の主流であった「待ちディフェンス」を、多くのチームが「ディフェンスの接近である・前に出るディフェンス」に変えるだけでも10年かかり、「前に出てくるディフェンスに対して、アタックの接近・前に出るアタック」をようやくやり易い環境になったが、これを普及させるには、何年かかることやら、そこまで生きていなくてはならないのもシンドイ、、、
そこで今後、このようなノウハウをより広く、より早く露出するため、ブログを開設したいと思ったのである。

ついては、最初は、上記のごとく、今迄に公表した文章を、少しづつ紹介することから始めようと思う。
興味のある方は、他の関係者にも紹介して頂き、「日本オリジナルラグビーの創造運動」に、ご協力願いたいものである。

まずは、9年ほど前に書いた、「日本のラグビーを考える」の
第1章。

1.最近のラグビーで変に思うこと

・ディフェンスは前に出なくて、まず敵の動きを見てから守る受身のディフェンスが主流で、これでは主導権は攻撃側にあり、その分走られる。
エネルギーは「重さ×早さの二乗」であり、走り出すほどに止められなくなるのだから、前に出て相手の速度が出る前に止めるべきである。要は彼我の力量差を予測して、チームとしてどれだけ前に出て、敵をどこに追い詰めるのか、意図をもったアタッキングディフェンスを考えるべきである。

・オフェンスも前に出ないで、深いところで複雑なサインプレーをして結局ゲインラインを切れなかったり、初めからポイントづくりで当たりにいく。或いは深いラインのままSOが蹴ってWTBが深い位置から追いかけるなど、とにかく突破についての工夫が少なく、突破をする為のスキルが身に付いていない。特にボールが空中にある間にカットインや、カットアウトするなど、二人の連携プレーで抜くということがほとんど見られない。

・安全面を重視するあまり、危険なプレーをルールで規制強化することが多いが、正しく身体づくりをすれば大丈夫なことは、身体づくりを優先する方向でないと、プレーは退化していくのではないだろうか。
たとえば高校でスクラムの押しを規制したことは、フロントローの経験不足を生み、大学チームが社会人チームに勝てない理由につながっており、スクラムワークやダイレクトフッキングでの早い展開などの技術向上を妨げている。

・ある所でラグビースクール、女子ラグビー、高校の各チームがそれぞれのグランドの一隅を占有し、練習しているのを見かけたが、それぞれにコーチがいるにもかかわらず、今流行の外国から取り入れた全く同じ練習を延々とやっていたのには、驚きというより指導者の工夫の無さに呆れてしまった。
それぞれ目指すレベルが違っていれば、その実現を図る練習は違うはず、今このチームに必要な練習は何かを熟考すべきである。
また練習は飽きがこないよう手をかえ品をかえた方法で行うこと、その練習での取得すべきポイントをよく理解させ、さらには各人が進歩の度合いを自覚できる物差しまでつけて、プレーヤー自らがやる気を起こし、自分で練習出来るように教えてやりたいものである。
また「小よく大を倒すラグビーをする」には、15人をそれぞれの役割を完全に成し遂げることができるスペシャリストに育て上げて、15人の総合力で勝利を目指すべきであり、身体も力もある外国人がやっているオールラウンドプレーヤーを育て、FWもBKも同じようにプレーをするというラグビーとは一線を画すべきである。

人間の脳は、メモリー主体の情報処理様式であり、目の前の状況に対し、以前同様の経験した時に行った対応を命じる。ゆえに、このシチュエーションの場合はどうする、この場合はこうするという練習を積み上げた方が、より意図をもった精度の高いプレーが出来るはずだ。
どんな場合でも、また誰にでも対応できるという練習は、結局は大まかなプレーの域を出ないのではないか。だからオールラウンドプレーヤーを育てようとする外国の練習方法の取り入れの際は、真に自チームに有効なものか、その目的を十分吟味して採用する必要がある。

次回は「ラグビーが出来る身体作りについて」。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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