2011. 10. 22  
準決勝の感想では、日頃文章だけでは説明しにくい私の推奨策のシチュエーションが「そのまま」出て来て、ようやく映像共有出来て嬉しかったので、だいぶん自慢げに書いてしまいましたが、細部の公開ということでお許し頂こう。
そして、ついでにもう一つ、3位決定戦でも「接近戦カタチ」がまさに出て来て、映像を共有出来るので、説明しよう。

それは、オーストラリアウェールズ戦の前半、11AUSがキックで陣を進め、WALのゴール前5mでスクラム左オープン攻撃の時、SOから1CTBへのワンパスで1CTBが抜けて、一発でトライになったものである。
これは、WALが前へ出るディフェンスをやり、私が言っているように「好むと好まざるとに関わらず、接近戦となる状況で、AUSSOからBW1CTB2CTBの3人のにでもパス出来る状況が出来ていたということである。
AUSが、これを初めから意図していたかどうかは知らないが、
私は11年前から、もっとも簡単接近戦をつくる方策として、推奨していたものであり、私がアドバイスした色々なチームが
これをやって、知れ渡ったので、今では、それをより進化したものにして、推奨している。
しかし、良かったのはこの一発だけで、あとはさっぱり、ダメぎこちないパスで、ディフェンスが早いと裏通しばかり、だがスピードがないためボールを下げ続け突破の唯一の頼みはオフロードパスのみ、しかし両軍少し積極的に攻めた前半は、ハンドリングエラーがWAL、AUSとミスが多かった。

そして、あのゲームを見て貰ってお分かり頂いたと思うが、最後の7883WAL31フェイズもの攻撃を、ミスなくやり遂げてトライしたのと、先程の、キックで進み1フェイズでトライを取るのと、どちらが効率的か?自明の理ではないだろうか?
(但し、WALが4点差で負けていて時間がない時、この総反撃をやって逆転するというシチュエーションなら正解なのである)

それから、この3位決定戦の下記スタッズをみて欲しい.
                  AUS          WAL
territory             58           42
possession            40           60
minutes in opposition 22   13            7
breakdown turnovers won    4            6
tackles made          146           74
handling erreors         10           12

これをみると、地域優勢、ボールの所有劣勢敵陣22m内に多くいた方、ブレークダウンでは捨ててディフェンス整備して、タックルを多く行き、ノッコンが少ない方が勝った、ということを示しており、今回のワールドカップの戦いのほとんどが、この傾向、即ち、自陣から何フェイズもの攻撃を仕掛けた方が負け敵陣に入り攻撃するより守備に徹してタックルし続けたチームが勝った、そして、ここには数値が出ていないが、プレースキックのみならずキック精度のよいチーム勝ったということなのである。

結局、世界でも残念ながら「どちら自滅するか」のゲームが
多いということではないのだろうか?
よく考えねばならない課題と思うが、如何


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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