2011. 11. 02  
新しい読者に、ブログ開始時の記事を、再度紹介しています。
今回は「201018日:プロフィールの写真」です。


今日も、一休みの続きとして、プロフィールの写真について、
説明しよう。
この写真は、「倉本氏」という先輩との大変な思い出があり、
先日逝去された際の2010年3月に、下記の記事と、この
写真を早稲田OB会報に載せたものである。

幻のトライ

ジャパニーズスタイル

(横井章です。倉本さんを偲んでという意味で書きました。
良ければOB会報に載せてもらっては如何?携帯で撮った
拙い写真ですが、これも良ければ使って貰えば、、、)

先月、倉本豊壽 さんが逝去されたと聞いた。誠に残念なことで
ある。倉本さんとは、全三菱東西対抗ラグビーで、敵として戦わ
せてもらった仲で,彼の飄々としたプレーには悩まされたもの
である。

そして、私の一番印象に残っているのは、彼がニコンの常務
時代に、イギリスへ出張され、彼の地の本屋で「RUGBY
in FOCUS:Twenty Years of Rugby Action」という本
(1970~90年代のラグビー写真年鑑といった、内外のラグビー
名場面を集めたもの)を見つけられ、そこに1973年に英仏遠征
した全日本ーウェールズ戦のそれも、私の「幻のトライ:コーナー
フラッグ一杯にダイビングトライしたが、足がフラッグに触れた
としてトライが認められなかったもの」(当時は当然ビデオ判定は
ない)が載っていたことだった。

しかし、後で放送されたビデオのスローをみるとフラッグに触る前
にグランディングしていたことが判明し、上記の本に、その写真
が載っていたというので、その分厚い年鑑を買い求め、わざわざ
私に「こんな本を見つけたよ」と送って頂いたことであり、今も
私の宝物として、大事にしていることである。

嬉しいことには、その写真の見出しが「RUGBY JAPANESE
STYLE」となっていたことであった。すなわち、当時の全日本の
ラグビーが「ジャパニーズスタイル」と、日本の独自性を認められ
ていたことであった。

ゲームは、日本初のアウェイでのテストマッチであり、当時の
ウェールズは、世界最強で、FBにJPRウィリアムス、WTB
に30数年前で100メートル10秒6のJJウィリアムス、SOに
フィルベネットといった伝説の名選手が並んでいて、やはり歯が
立たなかったが、全日本は「スピーディな攻守とも前に出る展開
ラグビー」で、私の「幻のトライ」も含めると、BKで3本のトライ
をもぎ取ったので、先ほどの「見出し」になったものと推測できる
のである。

その後、この「日本独自のスタイル」が見られないのが残念で
あり、倉本さんからは、何かにつけ「なんとかならないのか?」
と、お叱りを受けていた。
ちょうど2月にも、そんなメールをやりとりしたばかりで、お元気な
お叱りに励まされていただけに、、、である。

御冥福を祈りながら、そのメールのやりとりを御紹介したい。

横井 : wrote

’09~’10のシーズンが日本選手権三洋3連覇で終わった。
いずれのレベルでも、ディフェンスの整備が進み、ロースコアの
中での厳しい戦いの中で、シノギをけずる緊迫したゲームが多く
なり、ゲーム観戦が大いに楽しめる雰囲気になってきたのは、
ご同慶にたえない。

これでやっと、厳しいディフェンスを破るアタックの必要性が出て
きて、ようやく「接近アタックの進歩」が始まる土壌が出来つつ
あるという段階に来たのではないだろうか?

一方、昨今どのチームにも外国人が入っているのをよしとしない
という人もいるが「ラグビーに対する姿勢」、ゲーム中100%
で働き続ける彼等の「ひたむきさ」は大いに学ぶべきところで
あると思うし、それで日本のラグビーゲームの厳しさが啓発され
るなら喜ばしいことではないだろうか?
(但し、ジャパンのラグビーをどうするかという面では、日本オリジ
ナルな考え方のラグビーの中で、彼らをどう使うかの問題はある
と思うが、、、)

ここでは、今の若者をどのように育てたら、あの「ひたむきさ」を
引き出すことができるか?に思いをいたすことではないかと
考えるが、如何?
コーチの皆さん、このような段階で、自チームは何を考えていか
なければならないのか?について、議論をしませんか?


倉本豊壽 : wrote:

横井さん

何時も貴重なご意見ありがとうございます。
昨日東芝vs三洋の決勝戦を観戦してきました。
双方共デフェンスが良い緊迫した好ゲームで、久しぶりに時間が
たつのを忘れてしまいました。中々トライを取るのは大変なこと
だと思いました。

唯一点だけ気になりましたのは、ライン攻撃でスピードをつけて
走ってくる選手にパスを回す場面で、何時もタックルの餌食に
なっているのは戴けないと思いました。何故一歩でも右か左に
ステップを切ってパスを貰わないのか、パスを投げる人も全く
工夫が無いと思いました。日本の最高の試合にしては、まだ
まだ。。。。と思った次第でした。

以上爺の独り言でした。何れ又。  倉本


横井 : wrote:

Date:Mon, 1 Feb 2010 20:07:10 +0900 (JST)
From:横井
Subject:Re: トップリーグ、プレーオフ決勝戦観戦
To:倉本豊壽

まったくおっしゃる通りです。攻防ともにという意味では、まだ
まだ発展途上と思います。
しかし「ディフェンスの接近:前へ出て肩で低くタックル」という点
では大分出来てきたなーという意味で、「素晴らしいディフェンス
ゲーム」と言っている訳で、これでようやくこのディフェンスに対抗
するアタックを磨けるものと思っているので、「接近アタック」は
これからです。

また、おっしゃる「何故一歩でも右か左にステップを切ってパスを
貰わないのか、パスを投げる人も全く工夫が無い」については、
ワイドアタックばかりやってきた今のトップリーグ中心選手、外人
選手はほとんどそういう練習をやっていないのだから、出来ない
のは当たり前なのです。
昔はどこでもやっていた「カットイン、カットアウトを複数人でやる
練習」などが、今は行なわれていないのです。

だから、私がアドバイスした高校の成章、御所、静岡聖光など
高校生の方が、そういうアタックができるのです。しかし、
そういった選手も矢富のように、ワイド中心のトップリーグに
行くと、使われないなんてことになるのです。

ディフェンスの接近が10年かかったと同様、アタックの接近は
もっと難しいので、20年かかる?いや私も先が短いので、出来
ないかもしれないのです。

是非そちらの方でも、「そういう練習をしないと、、、」と
啓蒙して頂きたいと思います。よろしく、、、


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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