2011. 11. 22  
新しい読者に、ブログ開始時の記事を、再度紹介しています。
今回は「201021日:日本のラグビーが世界存在感を示すには?」です。


今日は朝早くから、京都成章のバスに乗って、御所工実のフェスティバルに行く。また色々なところから高校のチームが集まって、ゲームやら、アタックディフェンスなどを丸5日間、何試合もやる。いつも御所の皆さんには(選手、スタッフはもちろん、父兄の炊き出しなどすべてで、、、)大変お世話になる。楽しみなことだ、、、

「日本のラグビーを考えるⅡ」の第4章を載せよう。

4、日本のラグビーが世界で存在感を示し、面白いラグビーを提案するには?

現在まで、階級制がない同じ土俵で勝負する世界のスポーツ界で、日本人が活躍してきたのみると、野球、水泳、バレーボール、スケート、スキージャンプ、マラソンなど、すべてが日本人の特徴「敏捷性、巧緻性、耐久力」を駆使し、さらに頭を使って、それぞれの分野で日本独自の考え方を確立して、体位、体力の差を克服し、対抗してきたものではなかったか。

ラグビーで考えれば、相手のディフェンスが整備される前に、
ボールを素早く動かす、たとえば、ファーストフェイズでの緻密で、ミスのない連携プレーで、トライを奪ってしまう、接点ができそうでも、ギリギリのところでボールをつなぎ、ノーモール、ノーラックのスピーディな展開ラグビーを目指す
べきではなかろうか?

当然、前提となるボールの獲得は、スクラムのダイレクトフッキング、ラインアウトの素早い変化などで確保し、それでも獲得率の少ない分は、ファーストディフェンスでのターンオーバー、あるいは敵キックのカウンター攻撃で補い、保有率を上げる。
ディフェンスは体力的な不利をカバーするために、初速よく前に出て、敵を追い込み、肩で相手に突き刺さるタックルをしてターンオーバーする意図を持ったアタッキングディフェンスなどを、やらなければならないが、、、

しかし、「小よく大を倒すには」こんなことはラグビーの常識で、そういう環境が多かった昔の早稲田でプレーをした諸兄なら、どうすれば出来るか、ご承知のとおりだが、問題は今のジャパンの選手にはもう彼等のスタイルが出来上がっていて是正するのは無理であり、「ラグビーの考え方、身体能力が変わってしまった現代の若者に、鉄は熱い内にうてで、中高生の頃に、どのように鍛え、どのような練習方法で緻密なプレーができるようにするかを考え出す」のが重要であり、このことを理解している多くの人が全国のラグビースクール、高校、大学の現場で、一致協力して指導しなければ、日本のラグビーは良くならないのではないか。

とりわけ、何時始まるのかと思われるほど遅いセットプレーなど、テンポの遅さ、戦う気があるのかと思われるほど高い姿勢
ボールをプレーするより自分の身をかばうとしかみられない片手プレー、「自分がどうしたい、味方にどうして欲しい」と連絡し、サポートしあうことのない自己中心プレーの氾濫、自分達に見合った戦略、戦術でゲームを作っていくことがなく、成り行きのままプレーするゲームマネージメント、さらに自分で考え必要な負荷を自らに課して向上して行くより、受身で教えてもらうことを望む風潮など、こんな基本的なことさえ是正するのは、一度間違った箸の持ち方を覚えてしまった
子供を是正するより、至難の業なのであり、誰もが見かけた時にすぐ指摘をして、根気よく指導していかなければ直らないのでは?

そういう意味では、本当に今の指導者は教えなければならないことが多くて、本当にご苦労さんである。現在私も現場で、これらの難問に四苦八苦しながら取り組んでいるが、ラグビーの原理原則は、ルールが変わっても、時代が変わっても、ひとつも変わらない。外人の指導も突き詰めれば原則に則っている。やらなければならないことはやれるように、やってはいけないことはやらないように、「それは違う」と毅然と、理路整然と指導しなければいけない。
基本を知っている諸兄にこそ、是非いろいろな現場に出てもらって、現状を認識してもらい、その是正に大いに力を発揮してほしいものである。
「百年河清を待つ」ほどの長きにわたることであろうが、放っておいては、日本のラグビーの先行きは、本当に厳しいのではないか?
日本のラグビーが世界に存在を示し得るよう、また見ていて面白いラグビーになるよう、乞う、ご協力。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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