2011. 12. 22  
2011年11日、パリで開かれた「スイ―ツのミシェラン」と
言われる「サロン・ド・ショコラ」(チョコレートの格付け・祭典)に、初めて呼ばれた日本のパティシエ・小山進氏が「和のテイスト」を盛り込んだチョコレートを披露し、初出展ながら、なんと最高位タブレット(参加250店の5%未満の格付け)を獲得、そして外国部門最優秀賞に輝いた。

私が、このS・コヤマ氏を素晴らしいと思ったのは、通常スイーツを極めるには、多くの人が若い時に海外に留学・修業して腕を磨くのであるが、彼は「日本にあるもので、自分が美味しいと思うものを創りたい」「ものづくりを通じて、自分の思いを届けたい」という考え方で、日本での修業を続けたというところである。
そして今回も「番茶、味噌、醤油、柚子」などの「日本伝統の味」をチョコレートにあわせ、外国人をして「初めて経験する素晴らしい味」と絶賛させ、受賞に至ったものである。
まさに、「日本オリジナル」を追求した結果の勝利である。

そして、彼がいま兵庫の三田で開いている「パティシエ・エス・コヤマ」も、大変独自性に富んでおり、さながら「スイ―ツのテーマパーク」の様相を呈しているのである。
そこには、生ケーキ、小山ロール、焼き菓子、バームクーヘンといった商品ごとのショップは勿論、素材をとれる果樹園や、購入したものをすぐ食べられるガーデン、菓子つくりを教える「お菓子教室」などがあり、盛りだくさんのスペースが用意されている。
但し、この本店以外、支店なし、他の場所での販売もなし、通販もなしで、ここでしか彼の創ったものを、手に入れられない
故に、1日の来場者が3000人、年商15億円というのも頷かれるが、珍しいやり方である。
なぜ手を広げないかと言うと、上記の「思い」に基づいているからである。

そして、いま社員は62人、平均年齢29歳。その人材育成の方法も、またユニーク。たとえば、入社試験は当日1万円を渡して、「運動出来る服装」を整えさせ、その服装で「マラソン」をやらせる。何も足の早さを見るのではない、「突然のことに、如何に前向きに取り組もうとするか?」「何を伝えたい、何を表現したいと思い、実行するか?」を見るのである。
なお、入社後は毎日、コヤマに「その日の報告書」を提出させ、
コヤマが感想を書いて返す。すなわち「書くことでアイデアが浮かんでくる」「続けたことだけが自信になる」ということを狙っており、「考え抜くこと」を啓蒙しているのである。

これら、今の若者に対しての育成方法、大変参考になるものと思うし、彼の考え方のすべてが、私が常々推奨していることと同様なことが多いことに、大いに気を強くした次第である。「日本人よ、もっと自信を持って、独自路線を進めようではないか!」




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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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