2012. 01. 12  
新しい読者に、ブログ開始時の記事を、再度紹介しています。
今回は、201027日:「なぜ、勝ちにこだわらないのか?」です。

昨日から始まっている、この「日本のラグビーを考える」は、
高校の全国大会、大学選手権の勝負に関係してくることなので、敢えて年末には出さなかったもので、「ゲームを、 どのように創っていくか」というところの一番重要なところであり、たとえば、今回3連覇した帝京大の森田主将には、御所工、帝京大を通じ7年にわたり、示唆し続けたことであります。


「日本のラグビーを考える」の第2章を載せよう。

2、なぜ、勝つことに拘らないのか?  

同好会や、OBのゲームは別として、体育会チームは当然、
ゲームに勝つ」ことを目指している筈なのに、
「我がチームは、どこからでも攻める理想のラグビーをやるんだ」とばかり、ゲームの最初から最後まで展開したりとか、
リードしているが、「時間つぶしは、潔しとしないから」と、展開し続けて、逆転されたりとか、
逆に、ゲーム終了5分前で、4点リードされてるのに、陣地を取りに蹴って、ボールの保有を放してみたり、
「勝つ気がないのか?」と思えるプレーが行われることが多い。

すなわち、スポーツは「彼我の実力差を考えて、勝つ為の戦略、戦術で臨み、勝利する」ことが目的であり、目の前の敵に勝つ戦法こそが、「理想の戦い方」ではないのか?

ずいぶん前のラグビーワールドカップでの話だが、当時世界
最強と言われた・オールブラックスに対したフランスが、ディフェンスゲームを挑み、198本のタックル決め、アタックはグラバーキックを主体にインゴール勝負を仕掛けて、大番狂わせの勝利をあげたことがあったが、その時のフランスにとっては、その
戦法が「理想の戦い方」であった筈である。

またオールブラックスが、ジャパンを145‐?と完膚無きにまで
粉砕したが、「ゲームの最後まで実力を出し続ける」、これこそが敵に対する礼儀ではなかろうか?

またこれもずいぶん前だが、日本のトップリーグで、やられた方の監督が、敵のモールに拘った戦いぶりに「あれは10年前の戦い方だ」と言って、 非難したことがあったが、私は逆に、この監督は「何のためにラグビーやっているのだろう」と、 疑問を抱いたものである。
その時のチームにとっては、その時の敵に勝つ戦い方が正解で、それをやり続けて勝って、なぜいけないのか?

ここで重要なのは、「彼我の実力差をどう判断し、それをどうするかである」、
例えば、前述のフランスは、どう考えて、そのようにしたのか?
私の推測では、「コンタクトフィットネス、ランフィットネスで劣位なら、難しいアタックより、簡単なディフェンス中心のディフェンス
ゲームをやろう」
ロースコアのゲームに持っていき、敵の点数を上回るトライを
取るには、敵ゴール前で、前に仕掛けられるグラバーキック
いうシンプルで、力強い攻めで、徹底しよう」と考えたのではなかろうか?攻めて失敗して「心が折れる」より、ディフェンスしまくって、「止めれた、ディフェンスで前へ進んだ」と自らを鼓舞して
198本のタックルを決め、強いディフェンスの裏を狙って「してやったりのグラバーキックでトライをとった」のではないだろうか?

要するに、なんの要素が劣位で、その劣位の差をどう最小限にし、さらに劣位であっても「これだけは出来るのでは?」ということを徹底し、勝ったのではなかろうか?

即ち、どんなレベルのチームでも、敵に勝つ」という「目的」のためには、敵との間で「何が問題なのか?の問題摘出能力の発揮」と、その「問題解決能力の実行」が求められるのであり、
どんな弱小チームでも、それなりの敵チームを探して「その敵に勝つ」、それを楽しむのが、スポーツではなかろうか?

そして、それが達成されることが、「感動を生む経験」となり、後の「人生の糧」になるのではなろうか?

次回は、第3章「勝つためには、何を考えねばならぬか?」を、述べよう。

関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
過去記事:(25)
NEW Topics
㊻:ラグビージャパンの足跡
㊺:ラグビージャパンの足跡
さらに、コメントあり
㊙コメントあり
㊹:ラグビージャパンの足跡
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QR