2012. 01. 26  
新しい読者に、ブログ開始時の記事を、再度紹介しています。
今回は201030日:「実際のアドバイスⅠ」であります。


前回までで、今迄に公表した文章の記載は、終了。

それでは、実際に現場では、どう指導しているのか?
あるチームを指導した時、メモしてくれたものがあるので、載せてみよう。
また、重複しているところが一杯あるが、「流れ」もあるので、そのまま紹介しよう。
ちょっと古いので、「日進月歩の横井」としては、若干変わってきているところもあるが、敢えて前のままで記載し、最新の推奨策(どう変えたか?)を<>内で書いておこう。

横井 章特別コーチ 指導ノート 
[日時:2008年3月19日 10.00-16.00、 場所:某所]

1、はじめに

①何事にも、臨機の対応が大切である。
  今朝天気予報で、午後雨になるので、午前の座学予定を、
  実技に変更した。
  ラグビー選手は、ゲームでも臨機応変の対応が求められる。

②自己紹介 :色々な病気持ちで、病気でも時代の先端を行って
  いる。
 a.花粉症 :マスクする了解方(20年前?話題になる前から)
 b.睡眠時無呼吸症候群 :よく居眠りするが悪しからず(同上)
 c.腰脊柱管狭窄 :長く立ってられず、すぐ座るが悪しからず
   (5年前同上)

③現代ラグビーの3悪 :ラグビーをする上で「変な癖がついて
  有害なもの」

a.タッチフット :
 姿勢が高くなり、前傾しなくなる。タッチされて終わり、接点で
 ボールをつなぐことをしない。ボールは簡単に獲得できると
 勘違いする。
  →ルールを変えて「タッチは腰に両手で触る」「タッチされても、
 次のものが寄り、ひとつなぎ有りにする」「寄ったものがダウン
 ボールし、タッチされたものが、 ピックしてパス」などすれば、
 15人制に近づく。

<その後、抜けた後も一人で走らないよう「5メートルまでで味方を待つ」などのルールを追加したりしたが、やはり一番の問題・ボール獲得の意識が薄れ、プレー全体が軽くなり、
姿勢のことも治らないので、15人制には悪影響が多く、今はタッチフットはやらない方が良いと推奨している>


b.ドリフト :
 もともと走力に勝るチームが、内側から前にプッシュしながら
 追い込むもの。しかし日本では、走力のないものが、プッシュも
 なしに内側から追うため、前に出れなくて、結局外側でゲインを
 切られる場合が多い。
 →自チームに合った、状況により敵を追い込むディフェンスを
 採用すべき。

c.ウエイトトレーニング :
 ウエイトトレーニングの後は「走るな」と言って、ただでさえ短い
 練習時間が、さらになくなる。 また、 ラグビーにはコンタクト
 に耐える筋肉、そして、走ることにより鍛える筋肉も必要
 →ラグビーのゲームシチュエーションにあった鍛え方もやる。

2、ウォーミング・アップ

 ①タッチ・フット⇒上記の“腰に両手で触る” “ひとつなぎあり”
  ルールで実施

<上記のとおり、グリッド、タッチフットは推奨していない。
ウォーミング・アップといえど、ゲームSituationでやることを推奨している。コンディショニングトレーナーにも、専門的な
パターンに合わせた・ラグビー練習ができるように考えさせている>


②キック&ダッシュ練習(4人一組で50ヤード位走った。)を
 実施した。

 a.隊形(菱形が最も良い)を考えてフォローせよ。
  上位校とのゲームでは、球をキャッチした瞬間に相手が
  強いタックルに必ず来ている。球を取った者にリップに入り
  二人でボールを確保して、タックルに備えよ。
  その後ドライブ、ターンして前へ進むなどせよ。

 b.キック&ダッシュはボールを捕球、そこにサポート、
  そこから複数でつなぎ、攻めることを練習できる、基本中
  の基本の練習である。


 c.走る方向は、まっすぐ前へ錐もみのようにとか、一方向に
  めがけてとか、サポートする者の声で、一瞬で変えられるよう
  にせよ。
 <離れたままでパスを受ける者が多いので、サポートは真後ろから行け、押し込めと言っている>

注意事項1:

 a. 練習の目的を考えよ。ゲームに即した練習をせよ。
   →練習の時間が限られ、皆遊びたい、勉強も必要。
   →練習は何のためにやるのか?
   ⇒ラグビーというゲームに勝つために練習するのだ。

 b.自分で状況(Situation)を作って練習せよ。
   あらゆるSituationを自分で作って(例えばディフェンスを
   つけていない時でも、今これは敵に捕まっているところと
   思ったら、ポイントと言ってラックSituationにするなど)
   味方とコミュニケーションを取りながら試してみよ。

 c.声(キャリアーは、こうするという意志の声、サポートする
  ものは、右についたなど指示の声)を出すことが大事で
  ある。 チームで動くために声を出し、球を呼べ。

 d.自分と相手との予測が大事である。タイミングを合わせる
  必要がある。自分の速度、相手の速度を常に予測せよ。パス
  を出すのも下位校相手なら余裕があるが、上位校相手だと
  余裕がない。

 e、瞬時にやる。間髪を入れず状況判断し、間髪を入れず
  対応するクセを付けよ。

  スポーツに天才はない。すべて自分でどうしようと考え、脳
  から命令を出し身体を動かすものである。
  だからまずは、やはり早く動かそうと思わなければならない、
  そして、何べんも練習し、身体に覚えこませて、伝達があた
  かも「0秒」に思われるほどに、習熟するべきものである。

次回も、「実際のアドバイス」が続く、、、

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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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