2010. 09. 16  
先日、関東学院大と大東大のゲームがあった。関東学院大のキャップテンは、京都成章高校出身の「SH・大島脩平」である。彼も、「矢富」に続かんとしていて、大学生にて、「ジャパンA代表」である。

彼は、京都成章でもキャップテンであったが、例の京都府予選では、いつもの決勝・対伏見工戦で、こんなことがあった。毎年伏見工戦の前には、成章の練習を見に行くので、その練習を見ると大体、その年はどんなゲーム展開になりそうだとわかるのである。彼の時、BKの練習を見ていると「スローフォワードのオンパレード」であった。
そこで、「軽いプレーをなくせ」と厳しく戒め、またゲーム運びについても、例の「横井理論・29点のセーフティリードをするまでは、確実に行くよう」
アドバイスしたのだった。

そして当日、伏見のミスにつけ込んだりして、後半の10分くらいまでに、私の予想通り、成章25-0伏見工と、リードしたのである。
ところがである、私のアドバイスを忘れたのか、キャップテン大島自らが、自陣のスクラムから、ボールを片手に持ってサイドを攻め、スローフォワードともノッコンともとれる不確実なボールさばきで、ターンオーバーされて、そのまま伏見工にトライを許したのである。

そこから、俄然勢いづいた伏見工の猛攻が始まり、なんと連続3トライ、たまたまゴールキックが1本しか入らなかったので、伏見工、最後のトライを終わって、成章25-22伏見工、伏見工はノーゴールでトライをとりに行ったが、危うくノーサイド、成章の辛勝というゲームだったのであり、私から見れば「まさに負け試合であった」のである。当然、試合後は、大島に散々「ゲーム運びの重要性」をダメだししたものである。

それゆえか、大島はその後も、私の言うことは、よく聞こうとしており、大学に入った直後の「大麻事件で関東学院大ラグビー部が自粛していた」時も、大学に残るか否かなどについて、話をしたりしていたが「私は関東学院に残ります」と言って、こんにちまで頑張って、キャップテンになったのである。

そんなことを思い出しながら、ビデオをみていたら、なんと終了間際で、関東学院大10-14大東大のビハインド、しかしそこから、関東学院が敵ゴール前でのモール攻撃に拘ってアタックし続けて、ついにトライ。関東学院大15-14大東大の一点差で、勝利したのであった。

「勝負のアヤ」は、本当にちょっとしたところに在るのである。皆さん、心して試合にのぞんで下さい。
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で
17キャップ(キャップ対象が少なかった)

1968年オールブラックス・ジュニアに勝利

1970年以降5シーズン代表主将(歴代最長)

1973年英仏遠征、日本ラグビー初の海外
テストマッチ、世界最強のウェールズと対戦
上の写真は、その時の幻のトライ

2000年現場へ戻り、100数チームを指導

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