2012. 02. 07  
新しい読者に、ブログ開始時の記事を、再度紹介しています。
今回は2010日:「実際のアドバイスⅣ」である。


実際のアドバイス方法の続き「Ⅳ」を載せよう。

9.キック合戦
 今から、キック主体で攻める、キック合戦のやり方を、教える。

a.FWは左右で分かれよ。BKはフロントスりーとバックスリーで
  分かれよ。赤と黄色のビブスを着て、分かれよ。
  (要領が判れば後で、?校として行なっている分かれ方で、
   前に出る者、後ろに残る者の分け方を、決めること)

b.タッチは5mラインとし、タッチを切っても、すぐに投げ入れて
  続行せよ。

c.捕まってもポイントにして、10分~15分ほど延々と続けよ。

d.この中で自分がどのようなPositionを取るべきかを考えよ
 ・広い視野を持ち。蹴るべきところに蹴り、走るべき所を走れ。
 ・これををやっている内に、自分に必要なキック種類を考え、
  個人練習しろ。
 ・ウォーミングアップの練習にも使える。

10.BKとFWに分かれての練習。

 今からFWとBKとに分かれて練習する。FW前5人は、とり
 あえずスクラムとラインアウトを練習しておいてくれ。あと
 から指導に行く。FWの第3列はBK側に来て練習してくれ。

(1)BK練習

a.パスは自分のパス能力、及び味方の受けやすさを考えよ
 <最近は、スクリューパスの持つ手を少しずらせて、ボールを
 立たせて持ち、柔らかく放ることを推奨している>


b.パスタイミングをあわすには「滞空パス」をせよ。
 当たる前に、滞空パスをせよ。但し、当たることが出来て
 初めて、当たる前のパスができる。初めからは無理である。

c.つなぐ時は、当たる直前に、低い姿勢でボールをプレー
 出来る空間を、つくりだせ。


d.突破する時は低い姿勢でずらし、「究極の当たり」をせよ
 ⇒そうすると相手は引く⇒前転してポップせよ。

e.ボールはいずれの場合も、両手で持っていれば
 ⇒後ろに来ている味方につなげられる、最悪でもダウンボール
 ができる。

f.なぜ抜くことができるか?

 AA.接近戦でのパス
 ・例えば、SОがボールを持って、抜きに横へ進む。
 ・CTB対面は、SОを見るために、CTBから視線が離れる。
 ・その際に、CTBがパスを貰えば抜ける。

 BB.ラインで協力して、抜きに行く。
 ・システム(仕掛け)で抜く。抜く⇒ずらす⇒つなぐ。
  絶対どこかで突破できる
 ・立っていられる。立ってつなげ。

(2)FW練習。

①スクラム:最近、ラグビーの試合は50%以上はFWで決まる
 ・プロップが、一番大切である。
 ・スクラムがちょっと押されたら、皆に影響する。

②私は、スクラムの専門家ではないので、細部はわからないが、
 スクラムを強くするには、数多く組むしかない。しかし、時間
 がなければ仕方がない、とりあえずは、弱いチームが強い敵に
 組むには「押すスクラム」ではなく、「押されないスクラム」
 にしては如何?疑問がある場合は、専門家に聞いて下さい。

a.押されないためには、どうしたらよいか?
 ⇒例えば、フロントローに他のプレーヤーを持ちあげさせる。
 何も意識させなければ持ちあがるが、、、
 ⇒横井コーチ「体を固くして、持ち上げられないよう意識して
 みよ」と指示、
 ⇒横井コーチ「プレーヤーが腰を落とし、丹田に意識を集中さ
 せると、簡単には持ち上げられなくなる」
 ⇒同じ原理で、固まリ意識を集中させれば押されないのでは

b.強い敵に「押すこと」は出来ないかもしれないが、「押され
 ないこと」は、より少ない努力で出来るようになるはずでは、、、

c.押されないためのスクラム
 ・重心を低くして、意識を集中せよ。
 ・8人が固まれ。パック、バインドをしっかりとせよ。

d. ロックの押し
 ・フロントの尻が、ロックの肩に乗る感じで低く、押すのは「尻の
  穴」を心がけたらどうか。

③ラインアウトのディフェンス

a.横井コーチの前置
 ・Attackは君達で考えろ。Defenceの場合についてのみ話す
 ・敵のラインアウトを調査。何本立てて来るのか、前・中・後
  の3本など。但し、これだけではサインを変えられたらダメ。
 ・敵が動いてきた時に、こちらもすぐ動けるようにする。

b.ロックは敵のロックではなくて、敵のスローワーだけを注意
 して見続けるようにせよ。

c.敵のロックの動きをみるのは味方のロックの前後にいるFW
 とし、敵のロックの動きに合わせて、味方のロックを押したり
 引いたりして、前後の動きに素早く追随せよ。
 ⇒丁度、敵の動きを映す鏡(ミラー)の像のように、自分たち
 も素早く前後に移動せよ。

 ロックは両側のFWに身を任せて、動かされるままに動け。

d. 味方のロックは、注意を敵スローワーの投げ入れる動作の
 タイミング読みきりに、集中せよ。 
 ⇒敵スローワーが投げ入れる瞬間を見逃さず、同時に跳び
 上がれば、対面のロックの捕球動作を、最もタイミングよく
 邪魔することができるはずである。

e.ロックからの質問
 ロック「ちらっとは、相手側のロックも見たい。」
 横井「9:1ぐらいで、スローワーを見るのでよい」

(3)再びBK練習
  
a.真ん中のスクラムはチャンスである。
 ⇒右に行くのか、左に行くのか、相手には判らない。
 ⇒ラインをアップすれば、誰か必ず空くはずである。 
 ⇒基本はCTBに放って、SO、FBがサポートすれば如何

b.パスは、へその前に。自分や味方のパス能力が低い場合は、調整せよ。
 ⇒ライン間隔を狭め、「もっと寄れ」と言えばよい。

c.勝負は「タテ」で行け。そして横の者がサポート。
 ⇒味方の人数が余っても、遠くへパスすることばかり考えるな。

d.トライを取り切ることが大事
 ・ワンで抜けたら、抜けた者がすぐ外側へ、うまくつなげば
 トライまで行く。
 ・ワンで捕まれば、まずは「つなぐ」ことを狙い、それもダメなら
 ラックにして、「ツー」で取り切る。
 ・ワンでゲインラインを切れなければ「0ちゃんFWで」もう一度
 ゲイン突破を狙い、その早い球出しでの「スリー」で取り切る。

e.セカンド・フェーズ以降
 接点へFWがバーンと寄る方が、効率的やで。FWは寄って
 一点集中、縦のサポートをすること。
 「突破はBKで、捕まったら後ろ(FW)を使え」とやる方が、
  効率的である。

次回は、「アドバイスの最終章」である。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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