2010. 09. 21  
3日間、山梨へ行って、山梨、栃木の高校合同練習に、アドバイスをした。

イヤーあるもんですねー。以前のブログで、私が提案した「県単位でグランドを確保して、きっちりラグビーを教えられる環境をつくればよいのでは、、、」或いは「小さい時は、ラグビーばかりじゃなく、他のスポーツも平行してやり、あえて『ラグビーバカ』をつくらない方がよいのでは、、、」などと言っっていたが、この山梨では、ちょっと形態は違うが、まさに推奨したようなことが、行われていたのである。

すなわち、県内にある大学や企業が、中学、高校のチームに、天然芝および
人工芝のグランドを提供しており、また、そこに集まった中学生に、高校の指導者が、アドバイスするなどの環境が、出来ていたのであった。

また、もうひとつは「季節部員」という制度があるのである。これは春夏は野球をやっている生徒が、冬にはラグビーをやるというもので、3年生なら、野球が終われば、まさにラグビーに専念するというようなもの。そして例えば、「トライの練習などをさせると、野球部員だった生徒の方がスライディングの経験があるためか、俄然うまいのである」 また、「カットイン、カットアウトなどを教えても、変な癖がついてない分、また私の言うことを素直にしようとする分、俄然上達が早いのである」など、他の部で磨いた身体機能を発揮して、ラグビー部の中でも、大変重要な戦力になっているのである。

そして、そういう季節部員に「どっちが面白い?」と聞くと、皆一様に「ラグビー!」と言うのである。まさに私が描いていた状況に遭遇し、思っていたことに間違いはないと、意を強くしたものである。

そして、3日間みっちりアドバイスした。山梨の高校には、以前菅平でゲームの合間にちょこちょことアドバイスしたことがあり、その時言ったことの「幹の部分は、きっちり受け継がれていた」ので、私自身がその後進化させたこと(これがまた大変で、たとえば、接近アタックの方法でも、ドンドン進化させている。前に一度聴いて、あんなものかということで自己判断し、そのあと聴かない人は損しますよ!)
をやっても、割合のみ込みが早い。
しかし、初めての栃木のチームは、やはり初めは「とまどい」があったようである、だが山梨の生徒がやるのを見てやるということで、ひとつのチームでやるより早く出来るようにみえ、これも効率的かなと思ったりもした。

それでも、炎天下の3日間、69歳の私は「熱中症にはかからぬよう、水分補給に意を注いだが、、、」やはり、大分の重労働であった。しかし10年間に蓄積されたノウハウは、一通り伝達するだけでもこれくらいの時間が必要で、「ラグビーは、シンプル・イズ・ベストを目指しているが、なぜシンプルにしないといけないかと納得させるのに、時間がかかるのである」
そして「無口であった私が(コレは本当ですよ、昔の私を知っている人はみんな驚く、、、)最近は延べ10数時間も喋る」のである。

「そんな長いこと、今の若い者が聴く耳もたんやろー」とまた、外野の声が聞こえてきそうだが、さてどうでしょう?一度試してみては如何?

関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
難しい質問
NEW Topics
⑦:アタックについて
⑥:アタックについて
⑤:アタックについて
④:アタックについて
③:アタックについて
Comment
初めまして!
初めまして。いつも楽しみに楽しくにブログを拝見させていただいてます。

僕は大阪のある高校で指導をしているのですが横井さんの推進されている「接近アタック」の進化版の練習方法を教えて頂けたら嬉しいです。僕自信フォワード出身なのでバックスの細かい部分までなかなか指導出来ていないのが現状です。

もし宜しければアドバイスよろしくお願いします。
No title
面白い話ありがとうございます。

ひとつ質問なのですが、オールブラックスJrに勝った時の話です。
あの頃は古き良き早稲田ラグビーでパスで回しながらの前に出るラグビーだったと思います。
ちょっと前に桜とシダの会のラグビーを拝見しまして、
赤パンツ紫パンツ金パンツを履くプロフェッショナル達の機敏さに驚きました。
ところが最近、全日本勝利の影の功労者はフォワードだという主張を聞きました。
つまり、当時互角のスクラムを組んでこそのラグビーだった、と。
一理あると思ってまして、CTBの横井さんの話と矛盾するわけでもありません。

ただ、日本のラグビーを向上させるためにはスクラムにも目を向ける必要があるかな、と思います。
ルール変更もあってかつての全日本プロップが必ずしも今の指導ができるわけではないとは思いますが、
代表経験者として当時のフォワード事情をご存知でしたら教えて頂けると嬉しいです。
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QR