2012. 03. 09  
いろいろな質問に対し、誠実に答えて来たつもりだが、次のような質問に対して、若干失礼にあたったかも知れない「やりとり」もあったので、説明しておこう。皆さんは、このような時、どのようにお答えになるのだろうか?

<Oさんの質問:横井先生はじめまして。 先生は良く「ジャパンはスペシャリストの集団で無ければならない。海外勢のように
ジェネラリストでは・・」と仰っておられますが、先生の目からサニックスのラグビーは、どう映られますか? かのチームこそ、ノーラック・ノーモールに近いスタイルですが、それを可能にしているのは、各選手のジェネラルスキルの高さかな?とも、個人的には感じております。

<横井回答:Oさんへ、私はサニックスが、どういう考え方で、
どのようなラグビーをやっているのか、詳しくは知りません。そのようなチームのことにつき、コメントするのは失礼にあたるでしょう。また、あなたが、ラグビーに対し、どのような関わり方をしていて、何を聞きたいのか、明確にして貰わないと、的確な返答の
しようがありません>

まず、初めに「横井先生」と言って下さる、少なくとも私を認めて頂いている方に、「木で鼻を括ったような回答」をしたことを、お詫びしておこう。
しかし、この「御質問」に答えるのは、大変難しいこと、及びその理由を理解してほしいものだと思ったので、書いてみよう。

最初に、「言葉」の意味使い方について、私の考え方を言っておかないと、「同床異夢」になるので、その説明をしておこう。

上記の質問は、私が「自チーム勝つラグビー」を推奨しているのに対し、それが「横井さんの理想のラグビーですか」と、 批判とも思える質問に対し「私の理想のラグビーは、ノーラックノーモール繋ぎまくるラグビー」ですよ、と書いたことに関連した質問と思える。

この「理想」というのを、私がどういう意味で使ったのか、「それができるか?」「存在するのか、実態があるのか?」などと言われても、それは「漠然としたもの」であるとしか言えないし、そういう
使い方」で言ったものと、理解して貰いたい。。
すなわち、喩えになるかどうかわからないが、「何処が幸福ですか?」と聞かれた時に「天国」と答えたようなものである。「天国」があるかどうかも知らないし、そこが幸福なところかも知らないし、「幸福な場所」というのは、人それぞれに価値判断があり、そんなことは、画一的に言えないものであろうし、私は「こう思う」なんて、議論するのは「面と向かった人同士が、話をするのは
未だしも、多くの人に向かって説くこと」は、全くもって難しいものだろう。だが、どうしても「理想」を言えと言われたら、「こんなラグビーを目指したいねー」というくらいの気持ちで、言っているものであり、現実的にも、今の日本の若いラグビープレーヤーにとっては、理想のラグビーとは、どのようなものなのか?人それぞれではなかろうか。

だから、彼の質問だと思われる「サニックスのラグビーは、どう映られますか?」と言われても、サニックスは「何処が幸福」と思っているのでしょうと、聞かれたようなものなので、「サニックスというチームが、どう思って、どういうラグビーをしたいのか?」わからない者に、コメントのしようがないと回答したのであり、また彼が、どういう人で、ラグビーにどのように関わっている人かがわからなければ、どのような観点で話をすればよいのか?わからないので「返答できません」と言ったのです。

また、このブログは、現場の指導者向けに、「自チームを、 どうするか」を主に書いているので、いま現在の日本のラグビー事情では、ちょっと現実味のない話は、御容赦頂きたいということもあり、そんな答えにもなりました。
長くなるので、話の続きは、また来週、、、

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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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