2010. 09. 30  
さて、昨日の質問への回答ですが、何度も申し上げているように、ラグビーというのは膨大なシチュエーションがあり、それを明確にしないと、具体的な話はできません。
すなわち、質問者の方が、かかえておられる問題の要素は、その方が一番わかっておられる(たとえば、自分のチームの若者はどんな考え方をするか、どう言えばやろうとするかなど)わけだから、その対応は、今迄私が書いてきたことの中から「ヒント」を得て、ご自分で考えられるのが一番だと思います。
と言っても、これでは「回答」にならないと思うので、今迄書いた、今の一般的な若者へのアプローチの仕方で、どんな「ヒント」が該当するかを、申し上げましょう。

まず、「非合理な練習メニューを織り込むべきか?」については、当然「ノー」です。
今のプレヤーに厭なことをやらせても、「イヤイヤ嫌いなものを食べるのと同じで」身につきません。だけど「必要なことは、やらさなければならない」
だから、私が言っているのは、「たとえば、ランフィットネスをつけるためには、グランド周りやランパスをやらすのでなく、ミニコンビネーションをやらせたら如何」
「ディフェンス練習が厭なら、ディフェンスの数を増やせばよいのでは」

というように、今の若者に「この練習が必要だと納得させる」「この方が得やとか、楽やとか感じさせる」などの工夫をしてはと、言っているのです。

そして、どの方法なら、今の若者がやろうとするかどうかが問題で、そんなところで「大西理論や指導法がどうであったか」は問題ではないと思います。

重要なのは「自チームの目標達成には、何を練習しなければならないか」「それを練習するのに自チームのプレーヤーにどうやらせれば、嬉々としてやろうとするのか」
「あなた」が考えるべきだと思います。そこにコーチの知恵の出し方、工夫の仕方が要求されると思います。

二つ目の質問ですが、ちょっとご質問の主旨と違うかもしれませんが、「たとえば、エネルギー=1/2MV2(重量×速度の二乗)」という「真理」は、大西氏がコンタクトの現象を説明するのに、用いられたものでありますが、私は、今「なぜディフェンスは前に出るべきか」を説明するのに「機関車が動き出せば止めにくいだろう」とか「鉄砲玉と砲丸、どっちが怖い」なんて言ってます。

また「試合前の水杯の儀式」にしても、今の若者には、何のことかわからなくて、やる意味がないのではと思います。さらに、ブログでも書いたように、今の若者の方が自分達で盛り上がって、涙を出しながらグランドに出て行く。
しかし、初っ端「待ちディフェンスをしてトライされる」など、今の若者の気持ちの持って行き方がよくわかりません。

そこで、私が推奨しているのが、ブログででも書いた「ゲーム前の練習方法を工夫する」とか「ゲームを創ることによって、『心の主導権』をとる」ということです。
本当に、今の若者のメンタル面を強化するのは難しいので、チーム内で話合い、お互いに理解を深められることを、お勧めします。
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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